懐かしいでもなく
近所の飲み屋に行った。
暖簾をくぐり店のドアを開けるとカウンターに一人先客がいた。
少し席を空けてカウンターに座る。
食べ飲みしていると、店の電話が鳴った。
どうもお客さんが来るようだ。
居酒屋のマスターは電話を切ると言った。
「少しだけ詰めてもらっていいですか?」
断る理由もないので
「いいですよ」
っと快く返事をし先客のおじさんの方に席をつめた。
そこから何故かそのおじさんと話を交わした。
よくよく聞いていると父親の同級生だったらしい。小中高いっしょだったと言っていた。
まぁ家の近所なんでそういう事もあるだろう。
ちなみに父親は、僕が小学生の時に他界している。
少し、自分の知らない父親の話を聞き、懐かしいともいえないが不思議な気持ちになった。
今となっては寂しいとか悲しいとかないのだけれど、生きていたらこんな感じで酒を交せたのかなっと少し思った。
そして死んだ父親も俺達子供と一緒に酒を飲みたかったんじゃないかと思った。
