俳景  
最近 風呂場で髪を洗うと抜け毛が多くて、しみじみ人生の秋を感じるんじゃ。
人に教えてもらったんじゃが、この時期の抜け毛を「木の葉髪」と言うて 初冬の季語になっておるんじゃそうな。
という事で、手鏡に櫛を添えてみたんじゃ。
御髪に心配のある方も  そうでない方も、それなりの句や歌にしてコメントから投稿して下され。

勝ってですが投稿はお一人三作品まででお願い致します。

俳景俳句コーナー
   ぬばたまの黒髪になりたし薄毛の私
猫山阿霞 さん
   あの人の髪一筋までが愛しく見える
猫山阿霞 さん
   念入りに払ふブラシの木の葉髪
雅子 さん
   木の葉髪知らぬ季語とて物寂し
里山みのきち さん
   旅の宿梳かす櫛まで手から落ち
里山みのきち さん
   手鏡に映りたる髪艶もなし
里山みのきち さん
   年金の軽さに髪も浮く湯船
齋藤大柳 さん
   良しとする鏡に映る白い髪
齋藤大柳 さん
   目を閉じて天体ショーを見る鏡
齋藤大柳 さん
   手鏡で顔見ないだに持つだけよ
dekokakaka さん
   月の櫛出かける時に持ちて行く
dekokakaka さん
   手鏡に映るそなたはお月さま
dekokakaka さん
   木の葉髪季節を問わず木の葉髪
舞踏シューズの独り言 さん
   木の葉髪風流な名に似ず悲惨(飛散)
舞踏シューズの独り言 さん
   木の葉髪合わせ鏡でつむじ見る
舞踏シューズの独り言 さん
   手鏡に髪の毛とかす美女一人
grggrg さん
   丸坊主眉に白髪が目立ち泣く
Green Keeper さん
   櫛で梳き手鏡ハラリ木の葉髪
こマメ さん
   木の葉髪春になったら新芽髪
4649兄さん さん
   木の葉髪これまでの日々先の日々
umima  さん
   硝子窓 映る肩には 木の葉髪
すかぽん さん
   木の葉髪落ち椿油仕上げる日本髪
画家ゆう さん
   櫛すけば木の葉髪に目うばわる病かな
画家ゆう さん
   木の葉髪行く季節と共に去り
画家ゆう さん
   化粧して山姥どのの谷渡り
笑ちゃん さん
   木の葉髪心配無用我が頭
もく さん
   深淵を照らすつげ櫛菊の花
mikkon さん
   髪を梳く下弦の櫛やハープの音
mikkon さん
   櫛の歯は三十六とかほんとかな
やままかみ さん
   木の葉髪そろそろ暇下さいな
粋ちゃん さん
   木の葉髪や日めくり二枚千切られり
粋ちゃん さん
   吾が友の悩み電話や木の葉髪
ぴー さん
   シャワーあと排水口の木の葉髪
ぴー さん
   老ゆる犬人のやうなる木の葉髪
ぴー さん
   木の葉髪白髪染めてと孫がいふ
さらさら さん
   木の葉髪磯野波平羨みし
ハイジ さん
   シャンプーも香り華やぐ木の葉髪
ハイジ さん
   木の葉髪残る黒髪愛おしき
佳香 さん
   シャンプーの度にどっきり木の葉髪
radio 1972 さん
   頭髪の話題はとても気を使い
radio 1972 さん
   
人の世は合わせ鏡と髪を鋤く
珠さん さん
   木の葉髪紅葉せずに冬じたく
crane-house  さん
   木の葉髪すいた昔を思い出す
雨ニモ風ニモガンニモ負ズ さん
   木の葉髪風ニモ負ケヌセットする
雨ニモ風ニモガンニモ負ズ さん
   木の葉髪いきなり禿げて無情なり
雨ニモ風ニモガンニモ負ズ さん
   手鏡に桜の葉舞う木の葉髪
もん さん
   音がしたハラリすうっと木の葉髪
ぱるみん さん
   柘植の櫛椿油で髪に艶
ROKU さん
   これがまあ俺の頭か木の葉髪
秋月の俳句 さん
   木の葉髪今宵も撫でる黄楊の櫛
アマンバ さん
   老いかくし梳けど梳けども木の葉髪
マック さん
   ちりぬるを野分のような横分けに
マック さん
   おんなのながい抜け毛に宿る呪い
マック さん
   ふだん着の舞妓のかみにつげのくし
ぶーにゃん さん
   おもちゃ箱小さき手鏡小さき手に
   ぶーにゃん さん
   育ちても我が子はわが子木の髪
野菊 さん
   明るめの色に染めたる木の葉髪
野菊 さん
   髪梳かす手鏡のなか星が見る
詩麿呂 さん
   木の葉髪いっそ染めよか赤に黄に
グランフェッテ さん
   老いるとは全て減りゆく木の葉髪
風鈴 さん
   一すじの髪の毛愛し木の葉髪
風鈴 さん
   髪細り腹出ても愛し磁器婚式
吟じる保健師 さん
   艶髪をかき上げ香愛してる
エンムブック2 さん
   ため息と木の葉髪手に湯気の中
himadan さん
   
俳景短歌コーナー
   はらはらと落ちゆく我の木の葉髪 
       柘植ですこうか少しでも艶
okayu0903 さん
   絡まつた汝の白糸を梳くやうな
       円き手鏡みづのささらぐ
mikkon さん
   冬の空輝かな空香ぐやかし
       艶やかな髪見返り美人
ケセラセラ千夏 さん
  「捨ておけ」と、抜けゆく髪に未練なく
      「手入れも楽だ」強がりも言い
野々みちを さん
   ハハハハッこれも断捨離!木の葉髪
       可燃ゴミにて捨ててやるわぃ
野々みちを さん
   女房よ、櫛は形見にとっておけ
       髪ふさふさな写真ともに
野々みちを さん
   窓辺から朝の陽入りて枕もと 
       手鏡とりてモード変えるの
神奈川センターフィールド さん
   誰そ彼のみだれ髪にぞ雨ふりぬ
       手鏡かざし櫛そへてをり
原遊子 さん
   義母が結う地毛の桃割れ七五三
       鬢付け油柘植の梳き櫛
ramune さん
   鮮烈に記憶に残る詩の言葉
       サンダルウッド夏の思い出
ramune さん
   黒髪を梳かす柘植櫛夜長月
       愛しき人を鏡に恋うる

阪奈の三ちゃん さん
   今時分抜け毛多いの皆と知り
       胸なでおろす秋の夕暮れ
radio 1972 さん
   背を見せて うなじ艶やか 手鏡を 
       覗き込む君 抱きしめたくて
温泉大好き さん
   並び無き音色奏でる名コンビ
       君の御髪と君の御指と 
てんぱりまっくす さん
   君の指君の髪とが奏でるは
       琴線ふるわす我の心の 
てんぱりまっくす さん
   指の五線髪の五線が触れ合って
       奏でる音色は神そのまま
てんぱりまっくす さん
   髪の字に長い友とはあるけれど
       長さの幅は人によりけり
タイド さん
   木屋町ではちあわせした芸妓さん
       いきにかざしたつげぐしふたつ
ぶーにゃん さん
   手鏡やリアル過ぎずにうつしてね
       増えたしみとて人生土産
たいよう さん
   手鏡と つげ櫛隠し知らんぷり
       そのままでいい帰したくない
詩麿呂 さん
   手鏡を合わせ鏡に映したら
       紅葉の簪つげの櫛
きゅう さん
   
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