先日、反対咬合が治らないと来院された小5の患者さん。
低学年頃からずっと矯正治療を行ってきたとのことでした。
使用している装置はチンキャップと上顎前歯を後ろから押すための弾線つきのリンガルアーチでした。
装置自体は反対咬合の治療に用いるものとしては教科書的には正しいのですが・・・
そもそも上顎骨の劣成長が顕著なのでチンキャップではなく、上顎骨前方牽引装置が適当と思われます。
更にいえば上顎前歯が下顎前歯の裏にほとんど隠れるくらいかみ合わせが深いタイプの反対咬合に、単にリンガルアーチで上顎前歯を後ろから押すと何が起こるか。
リンガルアーチを固定している6才臼歯(第1大臼歯)が後ろにどんどん回転し(遠心傾斜)、下顎と咬合不能な状態になっている状態。
矯正科に入局して1~2年目くらいの若い先生がよくやってしまうことです。
当院に相談にみえる小児歯科の先生に矯正治療をやってもらっていたというお子さんは、かなりの確率で困ってしまう状態になっている場合が見受けられます。
たまたまだとは思うのですが・・・・
子供の矯正治療は小児歯科で、ある程度大きくなったら矯正医にではなく、できれば最初から矯正医にみせてもらえればと思う次第です。
低学年頃からずっと矯正治療を行ってきたとのことでした。
使用している装置はチンキャップと上顎前歯を後ろから押すための弾線つきのリンガルアーチでした。
装置自体は反対咬合の治療に用いるものとしては教科書的には正しいのですが・・・
そもそも上顎骨の劣成長が顕著なのでチンキャップではなく、上顎骨前方牽引装置が適当と思われます。
更にいえば上顎前歯が下顎前歯の裏にほとんど隠れるくらいかみ合わせが深いタイプの反対咬合に、単にリンガルアーチで上顎前歯を後ろから押すと何が起こるか。
リンガルアーチを固定している6才臼歯(第1大臼歯)が後ろにどんどん回転し(遠心傾斜)、下顎と咬合不能な状態になっている状態。
矯正科に入局して1~2年目くらいの若い先生がよくやってしまうことです。
当院に相談にみえる小児歯科の先生に矯正治療をやってもらっていたというお子さんは、かなりの確率で困ってしまう状態になっている場合が見受けられます。
たまたまだとは思うのですが・・・・
子供の矯正治療は小児歯科で、ある程度大きくなったら矯正医にではなく、できれば最初から矯正医にみせてもらえればと思う次第です。