クラブではキャバクラでのノウハウが通用しない?
面接3軒目にしてようやく入店を果たした私。勤務することになったのは、高級感がありながらも居心地のよい、小さくて可愛らしいクラブです。面接をしてくださったチーママがとても人当たりのよい方で、さらに、ママもアイドルのように可愛らしい素敵な方。すっかりお二人のことが大好きになってしまった私は「頑張りたいのでよろしくお願いします!」とやる気をみせての入店となりました。ところがクラブに入店するのははじめてで、戸惑うことばかり。他のお店がどうかは知りませんがここは、男性スタッフがいないのでママとチーママの指示で、女の子がお店のことを切り盛りしていています。なので、ボトルや氷、おしぼりの用意をして……と機転を効かせて色々とこなさなければなりません。私といえば、もともとボーッとした性格というのもあり「気がついて自分から動く」というのがなかなかできず、落ち込んでばかり。ルールもキャバクラとクラブでは違うことが多いんです。キャバクラでは基本、ボーイさんの指示でお客様の隣に女の子がつき、その人のお相手をします。(「つけまわし」と呼ばれ、ボーイさんの腕がためされます)私が入店したクラブでは、女の子の人数が少ないというのもあり、大人数で会話することが多く、戸惑いました。どこに座ったらいいのかもわからず、おろおろ・・。今思えば、みなさんのお酒を作りやすいよう氷やボトルに手が届きやすくカウンターと行ったり来たりできる手前の席が、新人のいるべき場所だったのです。ちゃっかり奥の席に座っては、先輩の女性にお酒を作っていただいている状態で自分の気遣いのなさに反省してしまいました。そして最大の課題は、私の記憶力のなさ!1対1の接客が基本だったキャバクラでは、なんとかなったもののお客様が5人いらっしゃるテーブルで、それぞれの方のお名前を覚えるだけでも私には一苦労…。さらには、「佐藤さまは、水割り」「斎藤さまは、ソーダ割り」などそれぞれのお酒の作り方をどうしても覚えられず、継ぎ足して作るときに、水割りの方にソーダを入れてしまったり……失敗してしまったことも。この辺はどうにかして対策が必要だなと思っているところです。どんな仕事でも、最初から上手くいくことなんてないのでしょうけど早く慣れたいという気持ちとは裏腹に、上手くできない自分がもどかしく感じます。若い子なら「長い目で育てる」というお店も多いですが年齢が高くなると、どんな仕事でも「即戦力」を期待されます。丁寧に教えてもらうことを期待してはいけないのでどんどん自分で気がついて動いていかないとなと思います。