みなさま こんばんは
「秋の日はつるべ落とし」といいますが
本当に、すとんと辺りが暗くなってしまって…
季節が進んでいるのを実感します
さて、派遣先の老人ホームには
外国人スタッフが何人かいます
一日に施設全体で2~3人
各フロアに1人は居る位の配置です
母国語が日本語ではないという意味で
外国人スタッフという表現で
書かせていただきます
日本語の会話のスキルが
とても高いこと
これは全員に共通していることです
しかし、最近一緒に働くに当たって
留意しなくてはいけないなと思うのが、
流暢に話せることイコール
日本語の読み書きが不自由なく出来る
ということではない、ということ
中国語が母国語の人は
漢字に馴染みがあるので、
読み書きが割と覚えやすいのだと思います
しかし、母国語に漢字がない人は
漢字が大きなハードルになっているように
感じます
よくわからない文字で書かれている物を
自分の頭の中にある音とどう関連付けるか・・・
私で言えば、
例えばAさんとBさんの名前が
アラビア文字で書かれていたら
どちらがどっちって
すぐにはわからないだろうなぁ
実は先日、
誤薬(他の方の薬を飲ませてしまうこと)
事故が発生しました
(個人情報の関係で名前は変えていますが)
外国人スタッフが
「栗山さん」の薬を「杉山さん」に
飲ませてしまった
誤薬は大変な事故です
例えば糖尿病でない方に
血糖を下げる薬を飲ませてしまったり
アレルギー反応のある薬を
飲ませてしまったりしたら
命の危険が迫ります
家庭では考えられない
施設ならではの事故です
どの施設も誤薬を防ぐために
色々工夫をしています
今働いている老人ホームでは、
事故予防策として薬のダブルチェックを
しています
薬は一包化されていて
薬包に
「お名前、年月、飲むタイミング」が
印刷されています
服薬の前に、
スタッフ二名でチェックをします
服薬介助をする人が、薬包を手に持って
「お願いします
栗山祐子さん、10月13日夕食後薬
行ってきます」
こんな感じで、二人で薬包を確認したら
今度は一人で栗山さんの所に行き
配膳のお盆に載っている食札の名札と
薬包の名前が同じであることを確認
そのあと、栗山さんご本人に薬包を見せて
「栗山祐子さん 10月13日 夕食後薬」
と印刷を読んで確認していただき、
それから服薬となります
それが、今回の事故
栗山祐子さんの薬を
杉山裕子さんの所に持って行き
飲ませてしまった
杉山さんは認知症なので
他人の薬包を見せられてもわからない
だから「はい」と言って
栗山さんの薬を飲んでしまったのでしょう
事故報告書を読みながら
「なんで間違うの、あり得ないよね」
「緊張感足りないんじゃない」
「看護師さんからきつく言ってもらったら」
などなど、他のスタッフの反応は色々です
でも、そんな反応を聞きながら
そんな簡単なことではないのでは
なんかこう他人事というか
なんとも言えない空気を感じて
モヤモヤしています
事故を起こしてしまったスタッフ
雑な仕事をする人ではないんです
勤め始めてから3か月くらい
少し緊張が緩んでいたのかもしれません
薬包の名前と食札の名前を見比べることを
忘れたかもしれません
でも、耳で聞くと、栗山も杉山も最後の音が
-riyama -giyama
と似ているんですよね
そして名前はどちらも「ゆうこ」さん
あ、山ついてる
ゆうこだ
この人だ…そんな風に
思い込んでしまったかもしれません
入居者さんにはすごく失礼な言い方ですが
似たような色の服
似たような髪の毛の色、髪型
似たような感じの表情
余程個性的な方以外は印象が残りにくい
だから名前と顔を一致させるのが難しい
話は少しずれますが、
私には外国観光客の一行の顔が
みんな同じに見えることもあったりして・・・
日本人以外の顔は特徴をつかみにくい?
こんなところも外国人スタッフにとって
難易度が上がっているのかも
そもそも働き始めて日が浅い外国人スタッフに
服薬介助をさせる体制の方に問題があると
正直思います
そこを批判しても仕方ないので
自分が外国人スタッフと
薬のダブルチェックするときは
その入居者さんのところまで行ったかな?と
目で追って確認するようにしています
介護人材不足は今後さらに拍車がかかり
外国人介護スタッフは
おそらくますます増えるでしょう
受け入れる施設側も、
また一緒に働く自分たちも
色々工夫して、外国人スタッフが
安心して気持ち良く働けるように
工夫を重ねていきたいなあと思います
こういうことがきっかけで
退職したりしないといいんですけどね
そっちが気になります
きょうも長くなってしまいました
お付き合いありがとうございました
秋の夜長、
ゆっくり良い時間になりますように🍀
ラン&みちこ
↓すっかりくつろいで、うとうとしてます