みなさまこんばんは
ハッピーホーム銀翼の森 看板犬のランです

ラン兄の足元に入ってみました。
遊んで欲しいなぁ

当時有料老人ホームに配属で
80代男性の入居者さんのお部屋でCDを聞かせていただきました。
その方は以前ドイツ歌曲を習っていらして、先生とドイツに行き、村の教会の聖堂で録音したのがそのCDだと伺いました。
そのCDケースには教会とその庭の白薔薇の写真が入っていました。
ドイツ語は全くわかりませんが、テノールの透き通るような美声に驚き感動しました。
パーキンソン病を患われてお身体が思うように動かず、飲み込みにも苦労されるくらい病状は進んでいました。
どんな気持ちで日々を過ごされていたのかなと思います。
暫くして誤嚥性肺炎で入院され、そのまま施設に戻られることはありませんでした。
入院されたのは、咽(むせ)がひどくなり、飲み物につけるトロミを濃くしたところでした。
トロミも濃ければ良いわけではなくて、
トロミが強すぎると、むせなかったとしても、トロミが喉にへばりつきそれが知らない間に肺に流れ込んで誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがあって…
今なら、トロミはできる限り薄くすることを考えますが
当時は、そこが余りよくわかっていなかった気がします。
トロミが入院につながる原因のひとつになってはいなかっただろうかと、今も思い出すと胸が痛みます。
きっと今はもう自由で、どこにでも行かれて
ドイツの教会で歌ったり、白薔薇を愛でたりされているような気がします。
CDの中でご本人が歌っていらした『美しい五月に』を聞きながら
穏やかな一日の終わりになりますように

では