学生時の御盆での事です。
今でも覚えているワタクシの良き思い出。
高校の同級のウチに土産を持って遊びに行きました。
同級も進学しててこの日に帰ってくると聞いてたんですが、
生憎まだ帰ってきてはいませんでした。
同級の自宅は長州港すぐ近くにあり、友人は漁師の息子です。
高校時分からたまに遊びに行ってたので、
オバちゃんや御家族とはすっかりお馴染みです
向こうにしてみれば長男と遊んでた
ワルガキ一味の一人と行ったところでしょうか。
(オバ=おばちゃん、コ=寿老人です
)

オバ「コト、よぉ来たのぉ。シゲは帰ってねぇけど、ソーメン食うか?」
コ「え?いいん?
食う、食う。やけど・・・」

オバ「何か?」
コ「オバちゃん、シャコが食いてぇ。シャコ食わせない。」
(付き合いの経緯でこの時期、ここに来たら抱卵してて身がパンパンの
大ぶりなシャコが有るのを知ってました。
)

オバ「何か、シャコが食いてぇんか。まっと早よ言わんか。
あげなんで良けりゃ、じきさん湯がいちゃるき待っちょけ。」
と言いながらもオバちゃんは
塩茹でした子持ちシャコをボール(大)に二杯、
殻を切るハサミ、手を拭く濡れタオル、
それにキンキンに冷えた瓶ビール三本を出してきてくれました。
コ「こげぇ、うんとかえ!?
」

オバ「今、身は入っちょるけど殻が多いき
腹んタシにならんやろが。うんと食えよ!?」
あぁ・・・
目の前に喰いたくて堪らなかったシャコがこげぇうんとこさ





こぉなったら遠慮も何も有ったもんぢゃありません

ボール二杯のシャコを全て殻だけにし、瓶ビール六本を飲み上げて、
ズルズルとシメのソーメンを食うてた時に友人が帰ってきました。


友「おぉ!何か、あが、もう来ちょったんか。飲むど。」
とか何とかで盆踊りの囃しを聴きながら
そこから更に夜遅くまで飲み上げた挙げ句に、ついに力尽きて?猛眠。
そんな楽しかった思い出があります。
あのシャコもソーメンも、とんでもなく旨かったなぁ・・・

その時、ワタクシ紅顔の19歳。
ふと思い出した盆にまつわる古き良き食の思い出でした。
寿老人

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