出港後約30分。
阿多田島へ到着しました。
磯の名前は解りませんが、一緒に渡礁したのは大川さんというお方。
”挨拶は必ず相手より先に。”
ウチの師匠から頂いた言葉。
これは絶対です。
帽子を脱いで挨拶を済ませ、
どちらのお方かと思って磯バッグ等、見ますと”京磯”・・・
関西からかぁ

京都磯釣連盟。
聞いた事ありますが、
「以前、所属されていた事があって・・・」との事です。
静かで紳士なお方。
今日も気持ち良く竿が振れそうです。
ジャンケンで勝ったワタクシは右の釣り座に入ります。
(お楽しみジャンケンは弱いんですが・・・)
さてここで本日の道具立てです。
ロッド:フロートマスターT/Z
リール:ダイワ トーナメントZ競技2500LBD
ライン:東レ・銀鱗SS neo1.5号
ハリス:東レ・スーパーL・EX1.2号を2ヒロ半(約4m)
ウキ:釣研ハイパーレスキュー0号、全遊動X-A/4-2-4
針:ささめ針 YAIBA-X ヤイバチヌ2号
この磯は水深がないと感じ、
ウキ下を竿1本にセットする半遊動仕掛けでの竿出しです。
ライン・ハリス直結部の下にYAMAWAのゴム張りガン玉G5を一つ打っています。
付け餌はAQAで加工沖アミと団子餌を準備してきました。
沈め釣りに移行する場合、ガン玉の段打ちと
団子の重さで強制的にウキを沈める釣り方を想定してきました。
潮が早ければウキの浮力も考慮しないと具合が悪いんでしょうが、
風は気持ち良い程度のそよ風が吹いており、
海面は時折、船航波が足元を洗う程度です。
ほぼ真左に流れる潮に対し、潮上に撒き餌を入れて探ってみました。
その撒き餌、昨日は緩いという事でしたが、
乾燥して水分が抜けたところに、
渡礁と共にこれでもかという程、懇親の力を入れて練り倒しました。
するとどうでしょ

バッチリ遠投も利いて、そらもぉ塊がピュンピュン飛んでいきます

良い時なんざ、超遠投したウキの頭上約1m程で
パカッと割れ、ウキの周囲の2、3点にウキを囲む様に
ピンポイントで着水します。
おぉ!
こりゃ、気色良いなぁ!
ひひひ、オレん撒き餌もなかなかどうしてイィ感じの仕上がりやん

夕べの力水が利いてるせいか、わりとコントロールもいぃゾ。
しかし。
30分経過・・・
1時間経過・・・
喰いません。
餌盗りがかすめ取ってるのか高い確率で餌は盗られますが
本命はかかりません。
っちゅぅか。。。
あぢ~っ!(-"-;)
滑り出しにもかかわらず想定以上の過酷な暑さ。。。
ポカリにお茶、続け様にアクエリアスとガブ飲みしまくります。
ま、喉かわくんは昨夜も飲み過ぎたせいかもやけど、
何となく目がシャンとせんのはちょいと羽目外し過ぎたせいかの・・・
(睡眠3時間摂ったから楽なはずやが・・・)
などと思いましたが、ま、飲んじまったもんは仕方ありまっしぇん。
あれ?
左で大川さんが竿を曲げちょるぢゃあぁりまっしぇんか

無事、タモに納まったのは紛れもなく本命ですな。。。
”あちゃ、やられっしもたゎ。”
次の一投の振り込み、見逃せません。。
じぃぃぃ~っと偏光グラス越しに見てますと。。。
かなり沖に遠投で放り込まれました。
”なるほど。あの海面の雰囲気が違う辺りか。
何となく変化が有って餌が貯まりそうなところやもんね。”
そう思うものの、こっちも汗ダラダラ、汁ダクで頑張りますが、
全くの泣かず飛ばず。
餌は盗られるんやが・・・
ウキ下はいったん深くし、その後どんどん浅くしたので、
この時点では2ヒロもありません。
タナボケしてるのかどうしても捕らえきれません。
まさかやけど、このまま終わってしまうとか無ぇよナ・・・

ん、それはないやろ。
一尾も釣らんとか、実釣では何も残らん事になります。
とか何とか思ってるうちに早くも9時半が来てハーフ前半が終了しました。
場所交代です。
何と大川さんは2尾釣られてます。
最近、通ってるという事ですが、流石に食わせとるんですな。。。
今まで大川さんが入っていた釣り座にバッカンを置いて少し休憩です。
”確かあの辺で掛けてたな・・・”
と海面を見ながら氷を口に含み首筋に充ててあれこれ考えます。
餌は無くなるが掛からない。
それならもっとシビアに追いかけようと、
ハリスのガン玉G5を取り去り、
G8のガン玉三つをハリスに等間隔に三点打ちで噛みつけ、
後半の釣り座に立ちます。
ウキは0号です。
先打ち撒き餌の後、第一投を振り込み、
ウキの廻りに10発程、集中して被せたところ、
ゆっくりと同じ速度で入っていったのでガン玉の重さにウキの浮力が負け、
沈め釣りみたくなったんかと思い、ロッドでラインを張って訊いてみると・・・・
竿先はそのまま動かず、ロッドだけが曲がる格好です。
ここでググッと感触が・・・
咄嗟にアワセを入れたところ伝わってきました、
おぉ!これこれ

今日、初めての本命が首を振る感覚です。
やっと来た





35cm程のメイタですが、メチャクチャ嬉しいゃん

やっと捉えた。
いやぁ、ここまで長かったなぁ!
よぉ、喰うてくれたなぁ♪
ひひひ、よぉっしゃ、よっしゃ、ここから一気に数揃えに掛かってやろ♪
と怒涛のラッシュをやらかそうと画策しますが、
全身から噴き出る汗。
これが額から頬を伝って流れ落ち、
時折、ワタクシの粒らな目に入り、邪魔してくれます。
なのでドリンクを補給の時にキャップを脱ぎ、
頭、顔面、首筋を年入りに吹き、釣り座へ戻ります。

頑張らんと。去年と同じぢゃ、進歩も無ぇ。
チヌはちゃんと居る。この広島全域で。
と思い、頑張ってると足の裏サイズのメイタが


これでもいぃからまず5尾を狙い賢明に打ち返します。
が、なかなか追加はならず、ついに11時40分となりました。

納竿は12時なので残りは僅か20分。
付け餌は盗られたり残ったり。
心なしか餌盗りは減った雰囲気がしますが、
”もっと付け餌を目立たせ、アピールした方が良いのか。”
餌盗りが多くて餌が残らないなら、
大きい餌を付けてインターバルを作ってやれば・・・
何か変化を加えたい。
そう思い、加工オキアミ2尾を抱き合わせて針に装餌しました。
想像が当れば喰ってくるはず。
そう思い、最後の土壇場にかけます。
その結果、ウキがスーーーッと入りました

気持ち良い手ごたえを味わい、タモに収めたのがこちら、
45cm程の本命です

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

最後の奇跡を信じ、12時ちょうどまで竿を振りましたが、これで万事休す。
今年は頭痛のド頭を抱えながら、
かなり頑張ったんですが結局、下の画像が全ての釣果です。

担当船のホースヘッドがけられ、
検量のために中西さんが下りてきました。
結果、約2.1kg。
大川さんも同じくらいだったと思います。
この後、どんどん回収したんですが2.1kで勝てるレベルではなく、
同船1位は4kgを超える釣果を叩き出していました。
んんん、残念。
ワタクシなりに本気釣りで頑張ったんですが、力及ばず。
満足感とやり遂げた感、それにちょっぴり残念感の
入り混じる複雑な気持で阿多田島を後にしたのです。