7年以上前の話になりますが。。。
 
 
私が大好きな大分県南でどうしても40cmUPのクロを手に出来なくて喘いでた頃の話です。
 
 
勿論、それまでも意地になって良型クロを追いかけていましたが、
40cmUPは大きな壁だったのです。
 
 
なかなか食わせきれない。
 
 
それらしいヤツが食ってもその引きたるやとんでもなく強烈で
とても魚のそれとは思えない程。。。
 
 
びびってラインを出したり、
 
 
その速さについていけず、ラインブレイクやハリスを飛ばされたりと、とにかく獲れないのです。
 
 
ところが釣りを思う時、過去、私に数々の辛酸を舐めさせてくれた
宿敵の事が頭から離れないのです。
 
 
なので一人で磯に向かいます。
 
 
ボウズを食らってはまた出直し。
 
 
釣るまで行ってやるぞ!と何かに取り憑かれた様に磯に足を運びます。
 
 
そんな中、正月に嬉しい釣行が決まりました。
 
 
私がいつも相当お世話になっている大分の山本伸二さんとの鶴見釣行です。
 
 
伸二さんは私が釣り人生で大きな影響を受けた方で
ご存じの通り、誰もが”名人”と認める方です。
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さて、この正月釣行で渡礁した磯は平田バエという鶴見大島の沖側の磯です。
 
 
伸二さんは私に良い場所を譲ってくれながらもポツポツと釣られ、
30cm後半の良型のクロを4尾、5尾と釣られていきます。
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私の方は良い潮が通すポイントで攻め易い釣り座ながらさっぱり。。。
ボウズ色濃厚なまま夕まづめに入っていきました。
 
 
「コトさん。一匹は絶対釣らないと帰れんよ。最終まで付きあうわぁ。
丸ボウズじゃ何も残らんから・・・しっかり釣りなさい。」
 
 
「はぁ・・・がっ、頑張りますともっ!」
 
 
とは言ったものの・・・
 
 
掠りのしません。。。
 
 
その後も泣かず飛ばずでついには最終回収時間の30分前になった時の事です。
 
 
半遊動で流していたウキがスッとシモった雰囲気が。
 
 
ラインを張って竿先で訊くと、バチバチ!!!っと
スプールを抑える指を弾いてラインが出て行きました。
 
 
咄嗟にアワセを入れ、竿で矯め込みます。
 
 
重く、速い!!
恐ろしい引きです
 
 
 
竿を曲げたまま必死に耐えますが、パニックに陥り、
伸二さんの叱咤、アドバイスも半分も聞こえません
 
 
頭の中は真っ白で何せ時間が長く感じます・・・
 
 
かつて見たことが無い程、愛竿が絞り込まれている事で、
”まだ魚は付いている”と思ったり。。。
(いつもこのサイズはバラシがお決まりだったので。。。
 
 
そして薄暗くなって浮いて来た魚体にびっくり!
 
 
海面に横たわったクロの大きい事
 
 
タモ入れをしてくれた伸二さんがすかさずスケールをあててくれました。
 
 
山伸さん「48.5cmあるな・・・え?なんちえ?始めての40cmオーバー?
コトさん、クロ釣りはなぁ。壁をクリアした最初の一枚は
リリースするのが海の神様への礼儀っちゅぅもんなんで。
持って帰るん?逃がすん?どげぇすんのかえ?え?んぇっ!?」
 
 
寿「んぁぅぅぅ・・・やっぱそのぉ・・・
海の神様には叛くかもしれませんが持って帰ります。
バチ当たりますかね・・・」
 
 
山伸さん「ん。当たる。明日からロクな事ないゃろ。そらぁ間違いないじゃろな。」
 
 
寿「え″ぇぇ、ホントですか!?逃がそカナ
 
 
山伸さん「んっふっふ、冗談ジョーダン(・_・ 三・_・)
そげな事ぁないゎ♪初40cmOVERおめでとう
大事に持って帰って供養しよ!
最後まで本当によぉ頑張ったなぁ☆」
 
 
寿「あっ!有難うございますあせる
”バチひっ被らんで良かったあぁ
 
 
となり、魚拓を取りました。
これが私の最初の40cmUPです。
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でっぷりとよく肥えたクロ。
これが今でも忘れる事の出来ないメモリアルな一尾でした。
 
 
 
それからというもの。
 
 
少々の型では驚かなくなり、
鱗が剥がれ落ちた様に良型を手にし始めたのです。
 
 
師匠に感謝です。
 
 
伸二さん。
出来の悪い私ですがまた同行させて下さい☆
末長く御指導をお願い致します!
 
寿老人
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