銀野すず ほんわか詩集 -2ページ目

銀野すず ほんわか詩集

ことのはをつらつら綴りたいと思います
ほんわかした、ふわふわしていて現実をちょっと忘れちゃうような詩を集めてます。かわいいもの、不思議なこと、集めてこねての作品集です。


あなたと別れてから数十年
ふと思い出すことがある

めちゃくちゃ好きで
好きでたまらなかった

あなたを思い毎日のように泣いていた

ケータイなどなかった
家に電話しても留守ばかり

友達にはきちんと思いを伝えなさいと言われても
言えなかった

今  街のどこかで出会っても
見つけることはないでしょう

きっとあなたはおじいちゃんになっている

私は傍から見ればおばあちゃん

思い出は頭の中に刻んである
ひとりよがりの淡い片想い

懐かしくて切ない思い
歳をとったからかな
美化されて心をよぎる