~森丘~
バケツ「あ・・・兄貴、ほんとに大丈夫なんすか?」
シルアカ「おうよ、飛竜の卵密売プロの俺の腕を疑うのか?」
森丘の中心にある飛竜の巣で、ギルドから許可無しに飛竜の卵を取りに来たバケツとシルアカ。
バケツ「この間なんか、武具違法取引のやつ・・・ギルドにしょっ引かれたって話っすよ?」
シルアカ「あれは目立つからな、時間の問題だったろうよ・・・しかしながら、卵密猟なんざ誰が見てんだよwww」
バケツ「そーっすよね、依頼人と俺らしかしらないっすもんねw」
シルアカ「それに、他のハンターが狩場入りしてる時狙ってんだ・・・森丘でハンターが目撃されても言い訳なんざいくらでも出来る」
バケツ「今も別エリアでレイア狩りしてるハンターのおかげで卵とり放題っすもんねw」
シルアカ「ペイントの臭気もほら・・・あ?」
違和感に気が付いたシルアカ。
この狩場に来てまだ2時間・・・まだまだレイアは体力が残ってるはずだ。
特に森丘に生息する火竜・雌火竜はすぐに逃走する事で有名である。
しかしながら・・・
バケツ「どーしたんすか?ただでさえ怖い顔が怖くなってますよw」
シルアカ「おかしい・・・ペイントの臭気が全く動いてねぇ」
バケツ「どういう事だってばよw」
シルアカ「ここいらにいる雌火竜はすぐエリア移動するだろ?なんで一箇所にとどまってんだ・・・?」
バケツ「雌火竜相手に閃光ハメとかしてんじゃないっすか?どんだけ下手なんだよwww」
シルアカ「もしくは・・・」
そう、もう一つの可能性。
シルアカ「すでに・・・狩り終えた・・・かだ」
(この狩場に入った他のハンターは2人・・・流石に早すぎないか・・・?)
産卵する元気のある若く、そして健康な雌火竜である
そうそう沈みはしないはず。
シルアカ「・・・さっさと卵運ぶぞ、撤収だ」
バケツ「えwまだ2個しか運んでないっすよwwwオーダーは4個っすよwww」
シルアカ「思ってたより卵が少なかったとか言ゃーいいんだよ、嫌な予感がする、撤収すr
??「動くな」
巣の入り口から女の声。
少し低く、よく通る声だ。
シルアカはバケツを見る、完全に固まっている。
(こいつぁ・・・まずいな)
シルアカ「どーしたお嬢さん、俺たちは仕事をしてるだけだ、邪魔しないでm
??「この狩場は私たちが使っているはずだが?」
同じ狩場に複数のPTは参加する事は出来ない・・・ハンターズギルドで決められた規則。
シルアカ「そこをどきな、さもなくば・・・」
??「さもなくば?」
シルアカ「飛竜共のエサになるぞ」
出来るだけ低く、ドスの効いた声をしぼり出しながら女の方を向く。
そのに立っていたのはレウスS一式にブラッシュデイムを担いだ、桜色の髪をした狩人・・・名は桜花。
おそらく雌火竜を狩ったのはこの狩人だろう・・・全身が血で染まっている。
桜花「ギルド・ガードだ、飛竜種の卵密売容疑で拘束させてもらう」
バケツ「ギルド・ガード!?」
シルアカ「ギルドの制服はどーした?家に忘れてきたか?小娘」
(こいつは・・・どうする?相手は1人、殺しは好きじゃねーが・・・)
バケツ「レウスS一式wwwショボ過ぎワロタwww兄貴、こっちは二人っす、やっちゃいましょうwww」
シルアカ「男2人に1人でかかってくるたーいいどk
??「てぇ~い☆」
何者かに背中から攻撃を受けたシルアカ。
バケツ「あ・・・兄貴いぃぃぃ!?」
返事が無い、ただの(ry
??「急所は外してますので大丈夫ですよ~?」
桜花「シエル!どこで油を売ってたの?」
シエル「てへぺろ☆」
突然背後から現れた真っ赤な髪の狩人。
小柄で幼い顔立ち・・・エクエスF一式に真舞雷銃槍【朱雀】を構えている。
バケツ「よ・・・よくも兄貴を!!ゆるさねえ!!」
シエル「きゃー(棒」
桜花の後ろに付く(隠れる)シエル。
シルアカが装備していた幻雷刀【聳弧】で近くにいた桜花に突撃するバケツ。
バケツの一撃をブラッシュデイムで受け、弾き返す桜花。
バケツ「な・・・!?そんなショボイ武器で・・・兄貴のしょこたんを・・・」
桜花「お前にソレを扱う腕がなかった・・・それだけだろう」
そう言うと静かにバケツに近づく桜花。
シエル「あ~こっちに攻撃しちゃいましたね~、罪追加ですね^^」
バケツ「く・・・くるな!!」
桜花「先に手を出したのはそちらだ」
シエル「がんばってね~♪」
バケツ「糞がああああああ!!」
やけくそになったバケツは幻雷刀【聳弧】を振り回しながら二人に突撃
桜花「神への祈りは済ませたか?」
ーーーーードンドルマ・ギルド詰め所ーーーーー
上司「貴様ら・・・なんど言わせれば気が済むんだ!?」
桜花「・・・」ビクッ
シエル「ごめんなさい><」
卵密猟者二人を連行し、報告にやってきた二人を待っていたのは上司の怒号だった。
上司「確かに貴様らの検挙率はずば抜けている・・・だが!」机ドン
桜花「・・・」
シエル「><」
上司「前回のやつらは全身大火傷・・・今回はなんだ!あぁ!?」
桜花「ふん・・・」
シエル「ごめんなさい><」
大げさにため息をつく上司、椅子に座りながら書類を見る。
上司「・・・2ヶ月の減給と食堂の清掃2週間、いいな」
桜花「・・・先に手出したのシエルだし」
シエル「えぇ~!そういう事いっちゃいます!?」
桜花「私のは正当防衛よ」
シエル「バケツさんを半殺しにしたの桜花さんじゃないですか><」
桜花「は?私のは正当防衛でしょ、常識的に考えて」
シエル「私はちゃんと取り調べ出来る程度にしかやってないですよ!桜花さんのはどう見ても過剰防衛です><」
桜花「過剰防衛?なんの通告も無しにいきなりシルアカの背中にガンス突き立てたのどこの誰だったかしら?」
シエル「あ?ええ加減にせえよ、あんままやったら2対1やってんぞ?むしろ感謝せなあかんとこやろ?」
上司「いい加減にしろ!!」バンッ
桜花「・・・」ビクッ
シエル「ごめんなさい><」
ーーーーー大老殿・某所ーーーーー
???「例の女・・・どうじゃ?」
???「ええ、良い働きっぷりですよ・・・少々過激ですが」
???「うむ、これもシエルの功績じゃな・・・そうじゃ、やつの所在は掴めたかの?」
???「世界龍と次元龍・・・ですか、いえ・・・全く」
???「ふむ・・・桜花を例の団に潜り込ませる計画・・・どうなっておる?」
???「セブンウェポンズに潜り込ませるのは簡単です、やつらは来るもの拒まず、といった感じですので・・・問題はどちらかと言うと・・・」
???「桜花のギルドへの忠誠心じゃな」
???「彼女の忠誠心薄いかと・・・完全に就職先・職場としか考えてなさそうなので・・・」
???「しかしながら、シエルがこちら側にいる限り、裏切る事は無いでしょう」
???「そうじゃな、では・・・計画の調整の方はたのんだぞ」
ーーーーー気が向けば続き書くーーーーー
クレームは一切受け付け無いわ!
それじゃ、今日は失礼するわ。
また会いましょう・・・
2鯖・†セブンウェポンズ†
役職・ガンランスぽん
真名・桜花
通称・独眼ぽん