★...銀の侍 銀魂夢小説...★  -10ページ目

 ★...銀の侍 銀魂夢小説...★ 

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愛を込めて夢小説書いてます! 

駄文です。更新率も低めです。リクエスト夢小説がほとんどです。

拙い文章ですがお付き合いくださいませ!


百杏さまのリクエスト!沖田くんの夢小説です!3Zです!
本当に百杏さまは沖田くんに一図で可愛いですなあ(*'▽')

それでは読んで下さる方はどうぞ!








最近、彼はとっても積極的になったと思う。
彼というのは沖田総悟という腹黒ドS野郎。
今現在、彼と私は恋人であるけれど、付き合う前よりもぐいぐいと押しが強くなってきた。

付き合ってそろそろ三か月。
人生経験上、沖田総悟が初彼氏であり、恋人というのも実感が湧いていなかった矢先である。


お昼休み、私は鞄からお弁当箱を机に取り出した。
そしてお決まりのように前の席からイスを借りて、向き合うように座った総悟。

「さ、飯でさァ」
「う、うん」

あまりにナチュラルにそんなことをする彼だけれど、そんなことをし始めたのはつい最近。
私はちょっとだけドキドキとした鼓動を感じながら、お弁当箱をぱかっと開いた。

中身は私の好物だったので思わず前にいる彼を忘れて笑みがこぼれてしまった。
うきうきした気分で箸をとろうとしたとき、私は気づいた。

「……………………」
「……………………」

彼は私の机に肘をついて頭を寝かし、そのままの状態で私を眺めていた。
見つめる、というより眺めるという表現がぴったりとあてはまる。

はたと目が合ってもそのまま。
若干上目づかい気味の彼の顔。
素晴らしく甘いマスクの彼、茶髪の明るい髪が見るからにサラサラして。

背景にキラキラやら華やらがふわふわと見えてきそう。

少女漫画のヒーローみたいだ。

――うわー……可愛い。子犬みたい。撫でたい撫でたい撫でたい。

女の子を母性をくすぐるようなアングルでした。

それにしてもその時間がなかなか長くて、私は数秒だけぴたっと体が固まったままでいた。


*


――さっきの総悟は一体!?

あの、本当、最近、うちの総悟君の様子がおかしいんだけど。
行動こそ積極的というか一緒にいる時間が多くなったわけだが、あからさまに攻めてこない。

いや、それは助かるっちゃ助かるんだけど、少し調子が狂うわけ。

私は移動教室でみんなに少だけし乗り遅れ、みんな先に行ってしまった。

そんなこんなでひとり考え事をしながら速足に廊下を歩いているのである。

――なんだ、なんなんだろうか。ある意味、私の中では奇行であった。

「おー、変な顔がさらに変な顔になってんぞ」
「………………失礼な」
「いや眉間のしわ、すげーからなマジで」

唐突にそんな言葉を投げてきたのは十四郎だった。
彼も少し足早に廊下を歩いているようである。

総悟と悪友の彼、彼は最近の総悟を変に感じていたりしないだろうか。

「総悟のことでも考えてたのか」
「……まあ」
「にしては浮かない顔だな」
「……ねえ、最近総悟変じゃない?」
「変?」
「いや、なんていうか……」

――変に見つめてくる回数が増えたんだよォォ!

「なんだ、のろけか。理想と現実のギャップに驚いたか」
「いや、そんなもんじゃなくて、こう、総悟らしくないというか……」
「そーいや最近ぼーっとしてること増えたかもな」
「やっぱり!?」
「理由は知らねーぞ」
「あ、そう」
「お前……。ま、がんばれよ」

そんなところまで会話が進んだとき、目指していた教室まで行き着いた。
教室に入るやその話は強制終了と言わざるを得なかった。


*


さて、次の時限が終われば放課後だ。
一日中総悟のこと考えていたら、あっという間に過ぎていた。

ふう、と一息ついたところで椅子に座ろうとしたとき、不意に後ろから声がかかる。

「おい、てめー追試サボってんじゃねーよ。今日の昼休みは小テストの追試だったんですけど」

パコっと私の頭を叩かれて「いた」と声を上げれば、「待ちぼうけしてた俺の心も痛ェ」と返された。
声をかけたのは担任の銀八。ふわふわの銀髪が高校教師でいいのかと問いたい。

「あ……、忘れ」
「忘れてたとは言わねーよな?」
「うっ」

若干食い込み気味に、怒りを含んだ笑顔でそう言われた。
有無を言わせない威圧に言葉を詰まらせた私を見て、呆れ顔で先生は続けた。

「今回の小テスト受からねーと本当に次の定期やべーっつってんだろーが」

そう返された私はひきつった笑顔で「今日の放課後受けさせて頂きます」と深々頭を下げた。


*

時は過ぎて、ついに放課後です。追試です。
私はため息をついて鞄に教科書を詰め、職員室へ向かう準備をしていた。

すると私の机の上に誰かがドサッと鞄を置いた。

「帰んぞ」

言わずもがな、総悟だった。
一緒に帰るようになったのは付き合ってからだけれど、彼は毎日私を家まで送ってくれた。
少しだけ、彼から大切に思われていると実感できるひと時が帰り路だ。

「ごめん、今日追試があって一緒に帰れない」

しかし今日に限っては非常に残念だけれど、忌々しくも追試があるのだ。
申し訳なさげに私はそう言って、彼の反応を待った。

彼は私の言葉を聞くと、一息ついて「そうか」と言うと私の頭に手を伸ばしてきた。
急に手が伸びてきたもので無意識に私は体を緊張させて身構えてしまった――けれど。

「さっさと受かってきやがれ」

ぽんっと優しく私の頭の上に手を置いて、鼻で笑われた。

「え、そ、総悟? どうしたのっ?」

いつもの彼はこんなことしない。否、されたことがなかったもので私はあからさまに驚いていた。

「待っててもいいか?」
「えっ、遅くなっちゃうかもだよ?」
「待ってやす」
「ええ! わ、悪いよ。あ、じゃあ30分経っても戻ってこなかったら先に帰ってて!」

私はすぐにそう思いついて彼にそう告げた。
小テストは約15分ほどの問題量である。
レベルはそんなに高くない問題なのに凡ミスで不合格になった自分に嫌気がさしていた。

――せっかく総悟が優しいのにちゃんと応えてあげられない。

胸が切なくなったけれど、ペンは剣より強し。銀八先生がテストを構えて待っているのだ。

「あー……まあ、了解」
「ありがと! じゃあまた!」

そう言って私たちは別れを告げた。




――ドクンドクンと大きく心臓が鳴っている。耳までジンジンするほど。

私は職員室へ向かって走っていた。
胸に手をあてると彼に頭を撫でられていた構図を想像してしまう。
だってあんな優しい総悟初めて見た。

少しドキドキして顔が熱い。
さっきのことを思い出すとにやけてきてしまう自分がとてもキモイ。

頭に手を乗せられて…、鼻で笑われたけど…、すごく優しい笑顔で…―――。

穴という穴から湯気が出そう。鳴り止まない心臓が、彼を好きだと誇張している。

「ふう………………」

気づけば職員室前。「失礼します」とドアを開けて私は銀八の机に向かった。

――よくわからない上になんか心臓うるさいけど、めちゃめちゃ嬉しかった。



*


「終わったー! じゃ、銀八! 採点よろし」
「あー待て、今採点して返すから。ここで落ちたらもっかいやるぞ」
「は!?」

にやにやと銀八が笑っている。私の解答用紙を見て笑っている。
も、もしやこれは…。

しゃっしゃっと銀八が机に座って丸を付けている。
ねえ、やめてよ、ねえ、受かってよ、ねえ。

「あー……」
「どうでしたか?!」
「んー……」
「先生!?」

まじまじと答案を見つめながら、私と紙を交互に見つめる。
あーこれは落ちてる、絶対落ちて――

「受かってるわ」
「早く言ってよ先生のバカァァァァ!」

そう言って私は急いで鞄を肩にかけ、勢いよく職員室から廊下に出た。

あのS教師、はらはらさせないでよ。
あ、そういえば時間……いったい何分かかっていたんだろう。
そう思って時計を確認すると、はや40分ほど経過していた。

――あ、まじで。もしかしたら帰っちゃってるかも。

でも、……もしかしたらまだ残ってるかもしれない――

そんな根拠のない希望を抱いて、私は教室に全力疾走した。


*


廊下を走っている最中、他クラスの様子を伺ったけれど人っ子一人いない。
これは……総悟いないかもしれないな。
残り数メートル、3Zの教室の中が見え始めた。

そこには人影がしっかりとあって、見慣れた短い茶髪が揺れ動いているのが見えた。
それは私の気持ちを高揚させるにはあまりにも十分ですぎて、進める脚が無意識に早くなる。

嬉しさが抑えられなくて、勢いよく教室のドアをがらっと開けた。

するとそこに居たのはやっぱり彼で、ぱちっと目が合った。

「おせェ」

開口一番がそれか! 
いやでもすごく総悟らしくて逆に安心。

「ごめん! 銀八が意地悪くて!」
「ふーん。………………なぁ、ちょっと来いよ」

彼は教室の真ん中の机を椅子代わりに座っていて、手招しながら私を呼んだ。
呼ばれるままに、走ってきた息を整えながら、彼に近づいていった。

――なんかこういうの青春っぽいな。
彼氏と教室で二人きりとか、私ちょっとすごいことを成し遂げているんじゃないかって思う。

私は総悟の隣まで来たところで口を開いた。

「約束より遅くなったのに、待っててくれたの?」
「おう」

流し目で私を見ながら、彼は少しぶっきらぼうに返事した。

「一緒に帰りたかったの?」
「……おう」
「…………ありがとう」
「……おう」

嬉しくなって自然と顔が綻んできちゃって、私ははにかみながら彼に礼を言った。

ドSで子供かもしれないし、ちょっと口も悪いかもしれないし、強引だったり我儘だったりする彼だけど、そんな彼が私も大好きだ。
こんな彼氏、他にいるんだろうか。今まで彼氏なんていたことないけれど、きっといない。

「なあ、俺最近自分が変かもしれねェ」
「……え?」

――あ、自覚あるの?
言葉にはしなかったけれど、私の率直な感想はその一言に尽きた。

けれど自覚しているなら話が早かった。
私は彼の顔を見つめながら「何かあったの」と問いかける。

「笑うんじゃねーぞ」
「なんでよ」
「…………。うまく言えねーけど、お前のこと考えること多くなって気づいたらいつもアンタのことばっか見てんでィ」

…………………………。

――!?

「あからさまにびっくりしてんな。……アンタの笑ってる顔が見たくて、虐めたいのに虐めたら嫌われるかもしれねェって思っちまって、なんかおかしいんでィ」

「最近じゃ夢にも出てくるようにもなっちまって、ずっとアンタが瞼の裏にいるんでさァ」

「アンタに何か物でもあげたくなって、雑貨屋見たら入っちまうし」

「勉強なんざできるわけもねーし、集中力なんざどっかいっちまった」

「本当、認めたくねーけど、信じらんねェくらいに、アンタが……好きなんでィ」

そう言った総悟の頬は少しだけ赤くて、話し出した辺りから目を合わせてくれない。
総悟って女の子慣れしてるのかなとか思ったけれど、今は全然そうは見えなくなってきた。
顔はすごくかっこいいけど、中身は普通の男の子みたい。

――総悟もこんなふうに照れたりするんだ。

喉から絞り出すように吐かれた言葉たちが、心に染み込むたびに私の心臓は大きく高鳴った。

極め付け、途端に彼は私と目を合わした。
すると目を細めて、私の髪に触れだした。

私はどぎまぎと緊張が走って、気づけば唇を強く引き締めていた。

「……触れたいんでさァ。キスしてもいいですかィ?」

そう言うと彼は私の髪に口づけをした。

その姿はまるで王子様みたいで、あまりにも絵になりすぎていて、男の子なのに綺麗だなとか思っちゃって。

ぼっという音が出そうなくらい、一瞬で顔が熱くなりみるみるうちに彼の顔が見れなくなる。
私は何も言ってあげることなんてできなくて、恥ずかしくて仕方なかったのだけれど――

けれどこんなにも素直な彼に応えられないわけがなくて、私は小さく頷いた。
髪に触れていた指が頬に添えられて、いつの間にか彼のもう片方の手も頭に添えられる。


私たちは夕暮れの教室で付き合って初めてのキスをした。




終わり




後付的なノリでスイマセンが、銀八は沖田くんが教室で待っているのを知っている設定で。
実は廊下で聞いてたので、ちょっと意地悪したくなったイタズラな先生ということで!

さてさて、私がとても楽しく書かせて頂いちゃったのですが!
読んでる皆様にどう映ったのか、いささか不安であります(((( ;°Д°))))
意味の分からない描写等あるかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで(笑)

百杏さま、いかがでしょうか!
私は百杏さまには到底敵わないのですけれど、愛はたっぷり込めてます。
素敵なリクエストありがとうございました♪

読んで下さった方々もありがとうございました!


 
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