銀魂夢小説 たとえばの話[リクエスト] |  ★...銀の侍 銀魂夢小説...★ 

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愛を込めて夢小説書いてます! 

駄文です。更新率も低めです。リクエスト夢小説がほとんどです。

拙い文章ですがお付き合いくださいませ!

おひさしぶりです!

みなちぇるさんリクエストの神威夢です☆

最近あっついですね!そして銀魂が実写化とな?

私は銀魂であるならなんであろうと見に行きます☆

どんな銀魂になるのでしょうか、気になりますね。

さてさて夢小説です!

読んでくださる方はどーぞ☆



「たとえばの話をしてもいい?」

神威は私に寄りかかりながらそう言った。
突然どうしたのだろうと思って彼に目をやると、彼の顔はすました顔で目をつむっていた。

宇宙海賊春雨の団長さん。
私はただの人間なので、たまに地球にくる神威と知り合ったのはただの偶然だった。
それからなんやかんやで、会えばこんな感じで適当に会話を交わすようになった。

公園のベンチに二人で座って、空を眺めながら過ごす時間はとても穏やかで好きだった。

「たとえば俺が、お前を殺そうとしたらどうする?」

あまりに突拍子のない言葉に、私の頭は「ん?」と思うほか何もなかった。

肝心の彼は伏し目がちに遠くを見ているようだった。

殺される、のか。なんとも想像するにも現実味のないもので、考えても言葉は出てこない。

私はたまに彼が春雨の団長であることを忘れる。そういえば彼は悪党だったのだと。

そんな彼がいつ私を殺してもおかしくはないし、むしろすでに殺されていてもおかしくなかった。

「私を殺したくなった?」

「えー……質問返しかあ」

のんきそうに答える。会話の内容はなんとも刺激的なわけだけれど、そんなことは感じさせないような雰囲気がそこにあった。

神威はくすっと笑って「んー」とか言いながら考えているふりをし始めた。

アホ毛がぴょんぴょん揺れるので、それをちょっと眺めては、彼に殺される想像をしていた。

実のところ、私はそんな物騒な彼のことをひそかに好きである。

伝えてはいない。伝えたら殺されそうだとか思ってる。

今寄りかかられても肩を許してしまっているのは惚れた弱みなのか、殺されることがこわいのか。

「神威、どうしてそんなこと聞くの?」

「たとえばの話だから、そんな深い意味はない」

彼は口角をあげて、いつもの作り笑いの顔をして言う。

私たちがいるこの空間だけ、まるで別の空間のように時間が遅く感じる。

「そうだなー、じゃあ答えを言う前に、私も神威に言いたいことがあるんだ」

「……なに?」

「私はね、神威のことが好きだよ」

「…………どうしたの急に」

「だから神威、一緒に死んでくれるなら殺してくれていいよ」

私は殺されるつもりで言っていた。それも嘲笑気味な苦笑いも交えて。

ああ、でもかなり本心。私の心はそんなことを思っていた。

そうだな、いっそ死ぬなら彼が殺してくれるなら少しだけ本望な気もする。

私に力はないから、返り討ちもできないんだろうな。

神威は私を殺した後、どこかに行っちゃうのかな。

なんて考えながら、彼の反応を待っていた。

「そんなこと言われたら」

数秒経って、彼は私の肩から離れて顔をこちらに向けた。

「多分、殺すのに戸惑っちゃうな」

「殺すことは決定事項なの?」

「だから、たとえばの話だって」

そう言って笑うのは、人間としか思えない好きな人の笑顔。

神威はいつも作り笑いだけれど、ちょっとだけ本当に笑っているように見えた。

きっとそんなの錯覚に違いない。

でも彼が私の顔に手を伸ばすから、まんざらでもない気さえしてしまう。

私の頬に優しく触れる彼の手は、いったい何人殺してきた手なのだろう。

どれだけの血を浴びてきたのだろう。

この手にどれだけの殺意が宿ってきたのだろう。

考えれば考えるほど、ぞっとするはずなのにその悪寒さえ愛しさに変換してしまえる、今ならば。

「困ったな、俺はこんなの全然慣れてないんだけど」

そう言いながら私を見つめる彼の眼は、いったいどれだけ多くの死体をみたんだろう。

たとえ私がその数多の死体の一つとなってしまっても、構わないとさえ思う。

だって私を見つめる彼の目は優しくて愛しくて、私だけに向けられたものなのだから。

近づいてくる彼の唇。きっと女の子だって、手慣れてるんじゃないのかな。

だってこの可愛い外見だもの。

「慣れてないって?」

「言わせるの? 結構恥ずかしいんだけど」

そう言うと、彼は唇を私の唇に重ねてきた。

私も当然のように目を閉じて、彼が唇を離すのを待った。

そうか、私は慣れてないって聞いて、私は少しきゅんとしてしまったようだ。

彼はなかなかのやり手なのかもしれない、と思っていたところ――

「俺、誰かを好きになることってなかったんだけど」

彼は顔を離して言葉を紡ぐ。

「なんとなくわかったよ。俺はお前と一緒に死んでいいかもしれない」

「ふっ、なにそれ」

彼はもう一度唇を重ねる。

彼も私のことが好きだったらしい。

好きの代わりに「一緒に死んでいい」なんて言われるとは思っていなかったけれど。

公園は沈みかける太陽にじりじりと焼かれていた。

この公園で再び彼に会えたら、またこうやってキスをしてくれるかな。

「初めて好きになった人とキスをしたんだ。少しだけ震えるね」

「ほんとう?」

「今まで、女の子に優しく触るなんて考えたこともなかったよ。本当だよ」

そう言って彼は私の髪を優しく撫でた。




オマケ

「ねぇ、神威、たとえばの話をするね」
「今度はお前が?」
「……もし私が敵だったら、どうする?」
「また、難しい問題だね」
「たとえばの話だよ」
「お前以外の敵を壊滅すれば、お前は敵でもなんでもなくなるよ。
お前の仲間なんてどうでもいい。
お前さえ手に入ればいい。
あわよくば生涯俺と一緒にいて貰おうかな」
「本当に物騒だね神威は」


end



前々からちょっとこういう話を書いてみたかったんですよね。
にしてもこんな暑い時期に公園で談笑とは、粋だなーと思いながら書いてました(笑)

わかりにくい文章ですいません。
でも私は歪んだ愛などはとても好きです。
ヤンデレ愛してます。
今回の話はそこまで歪んではないと思いますけども!

神威くんが本気で恋したら、周りの人間が尊い犠牲になりかねない。
そんなことを話し合う、談笑みたいなお話になってしまいました☆

みなちぇるさんリクエストありがとうございました!
今回は甘いお話ではなかったのですが、もし予想と違いましたらすいません!
甘いお話をお望みでしたらもう一度リクエストしてもらえたらと思います(*^^*)
稚拙な文章ですが楽しんでもらえたらうれしいです♪



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