古都、金沢の雪・・・
遥か昔にタイムスリップしたような
空間の中、
今、彼女の美しい身体は
私の施した 赤い縄を纏い、
妖しく、燈籠の灯に
浮き彫りにされている。
女の体には、
過去の男の仕種が残っているものだ。
私は、それを
そのまま 抱く事は好まない。
女に私なりの洗礼をさせる。
未知の、領域に
踏み込んだ女は
処女の表情で
それを受け入れる。
そして私は、
本当の快感を・・・
与えようとする。
その女性の求める、
真の快感を探りながら・・・
既に心と身体は
自分に素直になり
自ら 欲望の望むまま
扉を開いてきた。
私は
目隠ししたまま
彼女を
鏡の前につれていき
そこで目隠しを取り去った。
鏡に写る、自分を
彼女は息を止め、
見つめた。
その目は、
どこか
驚きと
新たな自分の美に
うっとりとする輝きがあった。
私は後ろから、
抱きしめ、
前に回した私の手で、
縄の間で
浮き出した柔らかな肌の感触を味わった。
後ろの繋ぎ目を絞り込むと、
キツク、縄は食い込み、
彼女の目は
苦痛と言うより、
恍惚の表情に変わった。
私は、前の洗面台に
彼女を俯せにさせ、
後ろから、
突き出た ヒップの
美しいカーブを堪能した。
膝から下が
やはり 日本人より長い脚は、
水を飲むカモシカのように、
腰が高く、
ヒップは無駄なく、
丸く突き出ている。
この美しいカーブは
男が持ち合わせていない
美である。
張りのあるカーブに
赤い縄は
強調するラインを描き、
奥に潜んでいた
柔らかな、扉を
縦に、挟み、
プックリと張り出させている。
扉は
鮮やかな桜色に
濡れ光り、
私の仕種を
待ち望んでいる。
私は、
台に座り、
みなぎる男の証を
始めて彼女の目に曝した。
既に、脈打ち、
残酷なくらいに、
赤黒く、光る証は
彼女の柔らかな唇を待っていた。
彼女は
自ら進んで、
くわえ込み、舌先が
絡み付いてきた。
温かい、舌の動きは
上下させながら深く、
挿入されていった。
私は彼女の髪に
両手を差し込み、
頭を掴んで、
残酷にも
より深く、証を突き立てた。
彼女は目を閉じていたが
一筋の涙が、頬を伝っている。
「苦しいか」
私の問いに
彼女は頭を振り、
自ら深くくわえ込んでいった。
与えられる苦しさも
奉仕する喜びに変わり
涙は 喜びの涙でも
あったのだ。
私は、それを抜き、
後ろに回った。
彼女は
次の仕種が判っていた。
時間は止まり、
脈だけが
二人を 共鳴させている。
彼女の手を解き、
柔らかな扉の
縁を
みなぎる証で
なぞり・・・
固く敏感な 花の芯を
擦りあげ・・・
それをゆっくりと繰り返した。
溢れ出す愛の、ため
私の証は
ヌラヌラと
光り、
柔らかな扉を
擦っている。
彼女は
時が止まったまま、
待ち望んでいた。
残酷につらぬいて欲しいと・・・
奥の部屋の壁さえも
壊れるくらいに、
突き刺して欲しいと。
「どうして欲しい・・・
言いなさい。」
彼女は完全に、
欲望に忠実な
女になっていた。
「お願いします。どうか貴方のその、証で・・・
私の・・・を貫いてください。」
私は扉に添えて・・・
彼女の肩を掴み、
一気に貫いた。
絡み付く
内壁を激しく擦り、
一気に奥の部屋の扉を、
突き上げた。
激しく内壁は収縮し、
私を包みこみながら・・・・
二人の波動は
この瞬間に
一つとなり共鳴した。
激しく打ち鳴らす鐘のように、
この瞬間、
一つの個体として
感じていた。
結び目を掴み、引き絞りながら、・・・
生命の証・・・
愛の証・・・を
彼女の
中心で爆発させていったのだ。
強烈な、快感の津波を受けた、二人は、
きつく抱き合いながら
波間を漂った。
彼女を抱き抱え、
布団に寝かせ、
優しくキスをした。
私は 彼女を開放した喜びと
別れの寂しさを
感じていた。
彼女は私を 彼と位置付けたいのかもしれない。
しかし、
私は、
彼女を新しい 向こう岸まで渡したに過ぎない。
私は、彼女を渡し、
また
基の岸まで戻らなければならない。
私は、一つ役目が終わった寂しさに、
佇んでいた。
庭の、寒椿に降り積もった雪が、
はらりと落ちて
より赤く、
強調されていた。
(完)
」