保育園で何が嫌かというと、やっぱり、仕事で失敗すること。
昔は、園長やクラスリーダーに、自分の保育のことをいろいろ言われて、けっこう気にしたりもしたけれど、年をとったせいか、そういうのは気にならなくなってきた。
言いたい人は言えばいいし、他の人の目を気にしたり、いい子でいようって気がなくなったら、ずいぶん楽になった。
前の園では、よく園長とも、言い合いをしていた。
なので、仕事上での失敗が、今は一番嫌だ。
自分は一生懸命やっているけれど、注意力が足りなかったり、判断ミスをして、失敗することは今でもある。
過去にいろいろ失敗していることもあって、さすがに怖いので、保育従事者保険にも入っている。
なかでも、子どもが受診するようなけがをしてしまうのは、一番避けたい。
保育士になって4年目の時に、4歳児クラスで起きたけがは、今でも悔いが残る。
今の自分なら防げたと思うし、保護者への対応もしっかりできたと思う。
他の子に目を殴られて、主任が「様子を見ましょう」って言ったけど、眼科受診させてもらったこともあった。
結果は、異常なかったけど。
逆に、転がったサッカーボールを手で止めた子の指が骨折した時は、午睡明けまで、様子を見ていたら、それは失敗で、受診したら、亀裂骨折していた。
その時は、本当に申し訳なくて、謝ってばかりいたら、お母さんに、逆に、励まされてしまった。
眼科は何回も行ってるし、肘内障や歯をぶつけたり、蜂に刺されてというのでも受診した。
ただ、4年目の時のけが以外は、保護者の方は、好意的だった。
もちろん、後遺症が残るほどのけがではないからかもしれないけれど。
受診すると、事故報告書というのを書いて、改善策とかを書く。
ただ、正直言って、そんなもの防げるかよって思うケースもある。
更に、かつては、「保育課の意見」という欄があって、なんか偉そうな上から目線のことを書いて、戻ってきていた。
保護者に言われるのは、責任上、言われても仕方ないのだが、「てめえに言われたくないよ」と思う。
だいたい言われなくても、こっちはものすごく反省しているし、へこんでいるのに、「そういうこと言うな」と思ってしまう。
そのせいかどうか知らないけれど、その欄は、その後なくなった。
とにかく、保育課は、保護者対応が面倒くさいからか、けがにうるさい。
園長によっては、それを受けて、非常にけがにうるさい園長もいる。
確かに、かつて担任していたクラスにも、ものすごく気にする保護者がいて、本人がバランスを崩して、室内で、少し頭をぶつけたのを伝えたら、次の日に、連絡帳に、びっしり書いてきたということもあった。
そんなご時世なのか、私が保育士になった頃より、「安全、安全」と言われ、活動が以前より規制されている傾向が、うちの区ではある。
ただ、安全を重視して、危険を先にすべて取り除いてしまったら、子どもの危機回避能力は格段に下がってしまうと思う。
転んでちょっとすりむくという経験が積み重なることで、ちゃんと手をついて転べるようになるように、少しのけがは、子どもにとって、必要な経験だと思う。
今でも、やらせようか、やめとこうかと思うことはある。
「さっきの危なくない?」と言われることもあるので、他の保育士よりは、やらせている方みたい。
大きなけがはもちろんさせないのは大前提だが、十分に注意して、いろいろな経験をさせてあげたい。