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銀河スープのブログ

銀河スープのブログです。

ショートラジオも不定期でこちらでオンエアーしています。

※番組への匿名メッセージはこちら

https://peing.net/ja/milk_soup

皆さん、こんにちは。
どうなるかわかりませんが、
リスナーさんより大変有り難く配信ライブを観たいというお便りを頂きましたので、良い時期に配信ライブをしたいと思います。良い休日をー!

※記事を訂正しました。





◆銀河スープのショートラジオ

2020/05/30 放送分

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- 本日のトピック -

・ブルーインパルス

・マスク

・ライブ配信リスナー アンケート
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◆銀河スープへのお便り、メッセージはこちらからお願いします。



お便り→ メッセージ フォーム




 


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[前回の話の続き]

事情を直接伝えてもらっていなかった僕は驚いて直ぐに、先輩のいる地元の病院に駆けつけました。

その時の感情は久しぶりに先輩に会える嬉しさと、これまで感じたことの無い種類の、どこにもかわしようのない感情が混同したまま病室へ向かいました。

その日、陽の良く入る部屋のベッドで自分の想像以上にやせ細っていた先輩が寝ていました。

先輩は部屋に一人でいて、側にいた奥さんは気を遣ってくれたのか席を外していた。

僕が来ることを知らない先輩には声を掛けずにじっと黙って、側で目覚めるのを待ってました。

そこまで時間を待つことなく、眠っていた先輩はゆっくり目を開けて「えーてつ...!!」と驚いて起きた。

重病人を驚かせた。

その時、僕は「入院したことを知らせなかった仕返しにきた。」のような事を言った気がします。

遠方から沢山の親類の方々も見舞いに来てたけど、先輩は淡々とした様子で自身の状況を説明して皆と話していた。

 

ただ、遠方から来ていた方達も、先輩と恐らくお互い会える事は無いのだろうな、という暗黙の了解の中で、穏やかに時を噛み締めるような時間が流れていた。


沢山の方々も帰り、残った僕だけになった時に先輩は言った。

「アルバムはよ出せ」

「ほんまに自分の好きな事やった方がええで」

など沢山話したけれど、それが今も特に印象に残っている。

そして、僕はどうしても先輩にどうしても伝えたい事があったので、また奥さんに少し時間をもらって2人にしてもらいました。

その様子を見て先輩も僕が何か言うつもりなのかを察したのか、
ちょっとニコッとしていた様な気もする。

病室は二人きりになり、先輩の様子も昔、東京で初めて僕の部屋に遊びに来た時のような、
単純に友達の家に単に遊びに来た感じの雰囲気になった。

その時、僕が伝えたことは、僕が高校生の頃、卒業前、美大を目指し始めたころから、周囲の仲間にだんだん馴染めなくなってきて、そんな中、美大受験の学校で出会った先輩にたまにバイクの後ろに乗せてもらって、遊びに連れていってくれた事、それがとても嬉しくて楽しかった事。

そして先輩はいつも僕の一番のまぶしい青春の中にいて、いつも自分の前方を走っている人で、今でも変わらずにそういう存在であると。いう事。確かそんな様なことを伝えた気がする。

そしたら先輩はいつもみたいに、静に、でもスパッと言ってきた。

「わからんで... そんな事ないやろ... 後ろかもしれんし、横におるかもしれんやん」と。

しばらくして気を遣って部屋を離れてくれていた奥さんが病室に帰ってきた。

お別れの時間がやってきた。

僕は長居をし過ぎて病弱の先輩を疲れさせてしまっただろう。

先輩もがんばってくれていたのだろう、急にどっと疲れが出た様子になった。


僕は慌てて「あ...!長くなったごめん...!」

そして「また来ますね。」とわざとらしく先輩にも聞こえるように奥さんに言った。

明らかに僕は嘘をついてしまった。

もう来れないのに、心では先輩ともう今日でお別れになるなと思いながら、
これからもっと、どんどん弱まっていく先輩の状態を僕は、あの時、正直受け止めきれなかった。

帰り際に僕が椅子から立ち上がろうとすると、直ぐ先輩はいつもの調子で急に前触れなく言葉を飛ばしてきた。

「えーてつ.. カバンださいな...!!」

それを聞いた奥さんも、流石に場の空気の温度差に失笑をした。

僕は瞬間的に「えーねん!これで...!」と勢いよく返したような気がする。

その時だけ、先輩が病人という事を忘れて、いつもの二人の感じになった。
先輩は僕を最後に見送るようにいつもの二人の空気感を作ってくれた。

帰り際、病室のスライド式の扉がゆっくりと静かに締まるまで先輩と僕は目を合わせた。

その時の先輩の目はいつもよりとても大きく開いていた。

「これからも見てるからな」と言わんばかりのとても大きな眼で僕を見ていた。



東京。今日は一日雨だった。

明日は晴れ。

僕は今日まで特に朝、起きるのが何となく辛い時に、瞬間的に先輩の事をよく思っている。

先輩はどんな気分で毎日病室の窓から外を眺めていたんやろか。と。

そんなことを起きる寸前まで寝ぼけながら考えてたら、大袈裟かもしれないが「何でも出来るやないか」と不思議にスッと起き上がれる。

長くなったけれど先輩にも報告。

遅くなったけどアルバムやっと出したで。

あと、他にも色々宿題があるけれど、もう一つ追加も増えた。

それは先輩みたいに周りのみんなに慕ってもらえるような人になれるように、ほんの少しでもがんばってみることかな。

また報告をするね。



これが先輩と僕との思い出の大切な話しでした。

最後まで読んでくれてありがとうございました。


前回の話



銀河スープ「Bed」alubum  配信store
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いつも皆様ありがとうございます。
ようやく出たで...!

という事で、はい。遅くなりましたが銀河スープのフルアルバム「Bed」
11年振りに正式リリースされました。

実は数年前にレコーディングをしてくれた今は北海道にいる元メンバーのギター朝倉伸治君にも感謝を。お待たせしました。ありがとう。

今日はその話とは少し違うのですが、このアルバムについての1つお話しを。

この話しは長くなります。一度過去のブログにも書きました。
(ご興味のある方はこちらもぜひ読んでくださいね。)

人にはそれぞれ色々過去に色々あると思います、このアルバムを作る最中、これまで日々の活力のような、支えのような、
苦しい日にも背中を押してくれた、支えてくれた方々が沢山います。


【ある先輩との話し】

自分には高校の頃に美大の受験の予備校で出会った1つ上の先輩がいました。

先輩は一見控えめな雰囲気と性格で、でも静かながら皆が一目を置く独特の存在感があって、人と異なることに恐れずに自分のペースを持っている人でした。


佇まいやセンスも良かったので女子からもモテていました。

一方、当時から見栄っ張りで、全く恰好ついていないのに、笑 恰好をつけるイタくて...ダサい僕とは全く別の人種に見えた先輩に無条件に憧れていました。

そういえば彼は兄弟が多く長男であったので、周りの人の面倒も良かった。


一人っ子の僕からは兄貴のような、友達のような不思議な気持ちで遊んでもらってました。

僕は高校の卒業前、何となく周りの友人と合わなくなってきて、ある日には高校をさぼり、先輩のバイクの後ろに乗せてもらい、兵庫県のたつの辺りの山道のツーリングに連れていってもらった事もあります。

太陽の光が散らばり反射する海の光
山から流れてくる風


地面を力強く蹴るような、バイクのエンジン音
 

いまでもその体感を憶えています。


その後は卒業後、結果的に京都の同じ大学に入学しました。

そういえば...先輩の家に遊びに行った際、すぐ偶然部屋にゴキブリが出てきて
「ゴキブリ、絶対えーてつが連れてきたやろ...?」と言ってきたり、とにかく何でもエッジのあるユーモアを出してきました。

それが面白かったし、今思えば僕のいじり方を熟知していたのだと思う。

その頃は僕もバイクの免許を取りその先輩仲間たちと一緒にツーリングにも出かけました。

さらに卒業して数年後には彼は東京で就職をして、何度か遊びに行ったこともあり、
その時、彼がきっと仕事で忙しくひどく疲れを感じていた様子だったことも憶えている。

数年後には、まるで大学生の頃の先輩と自分の時のように、今回は僕は音楽の道を目指して先輩の後に上京しました。

その時、先輩は僕が確かギターを買おうとした時に「高い楽器買うのもええけど、服を買ったり、ええ感じのパーマあてたりした方がえんちゃうん?」と、今では良くわかる、見た目、身なりに対しても鋭くエッジを効かせてアドバイスをくれました。

でもギターを買うのには一緒に楽器屋についてきてくれたり、僕の上京した古いアパートに遊びに来てくれたり、彼は珍しく気づけば僕の部屋で気が緩んだように、すっと寝てしまってる事もあり、なんか意外な面が見れたようで変な感じだったのを憶えています。

その後は先輩は関西に戻り家庭を作り、たまに電話やメールで連絡を取り合う感じの距離感になりました。

お互いの良かった最近聴いた音楽をメールで二人でシリーズ化にして情報交換し合ったり、たまに電話をしたり...これも今思えば、僕が音楽以外にあまり興味を持たないから、共通の話題を作ってくれたのかも知れない。

もしくは東京で僕が一人寂しくないようにしてくれたのかもしれないし、それほど、自分が考え過ぎても不思議でないくらい
先輩は相手に気を遣わせない、深い愛情を持った人でした。

もう、しばらくその連絡も少なりつつあった数年前ある夏の日、先輩の共通の友人から連絡が入った。

 

それは、彼がもうずいぶん前から闘病していたけど、延命に難しい段階に入ったという知らせだった。

 

 

[ある先輩との話し 続き→

 

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【News!】

いつもありがとうございます。
銀河スープのショートラジオ「Radio Made」は来週よりまた放送開始します。

 

リスナーさんからご応募頂いたメッセージは読ませていただいております!
お楽しみにお待ちください。
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銀河スープ web

今日は自宅からの配信ライブの準備をずっとしていました。

配信環境や編集に時間が掛かってしまい今日は公開できず悔しい...

良いものは収録できたと思うのでまた楽しみにしていてください!