みなさん、マニーパッキャオって知っていますか?
日本ボクシング界の至宝井上尚弥ですが、アジアボクシング界のレジェンドといえば、世界のマニーパッキャオです。
今日はマニーパッキャオがどれくらい凄いのか、井上尚哉はマニーパキャオになれるのか、を書きたいと思います。
では早速、井上尚哉とマニーパッキャオを比較しつつ、パッキャオの凄さを語って行くことにします。
井上尚哉165cmに対し、マニーパッキャオは166cmと身長はほぼ同じで、初めて世界チャンピオンになったときの階級は井上尚哉がライトフライ級(48.97kg以下)、マニーパッキャオはフライ級(50.8kg以下)とキャリアスタート階級もほぼ同じです。
井上尚哉は階級を挙げて3階級制覇し、4階級目のスーパーバンタム級にチャレンジしているところです。
ボクシングの階級を上げるというのは、とても難しく、パンチ力も耐久力もワンランク上になり、どこかで必ず通用しなくなります。
井上尚弥はデビューから4.5kg体重を上げたバンタム級を制覇しましたが、パッキャオは何キロ上まで制覇したと思いますか?
パッキャオが何故凄いか?
それは、えげつないくらいの階級をあげ、通用し続けたことです。
下の表を見てください。○が世界チャンピオンになった階級です。
階級 | 体重 | パッキャオ | 井上 | |
1 | ミニマム級 | 47.62以下 | ||
2 | ライトフライ級 | 48.97以下 | ○ | |
3 | フライ級 | 50.80以下 | ○ | |
4 | スーパーフライ級 | 52.16以下 | ○ | |
5 | バンタム級 | 53.52以下 | ○ | |
6 | スーパーバンタム級 | 55.34以下 | ○ | |
7 | フェザー級 | 57.15以下 | ○ | |
8 | スーパーフェザー級 | 58.97以下 | ||
9 | ライト級 | 61.23以下 | ○ | |
10 | スーパーライト級 | 63.50以下 | ||
11 | ウエルター級 | 66.68以下 | ○ | |
12 | スーパーウエルター級 | 69.85以下 | ○ | |
13 | ミドル級 | 72.57以下 | ||
14 | スーパーミドル級 | 76.20以下 | ||
15 | ライトヘビー級 | 79.38以下 | ||
16 | クルーザー級 | 90.72以下 | ||
17 | ヘビー級 | 90.72超 |
パッキャオはなんと20kgも上の階級まで制覇したのです!
チャンピオンになったのは6階級ですが、スキップした階級もあり、実質10階級を上げたチャンピオンなのです!
軽量級のパッキャオが大きな相手をバッタバッタとなぎ倒す、そんなマンガのような展開が観るものを魅了したのです。
もちろん、パッキャオも体を作り大きくしていったわけですが、単に20キロ太っても意味はなく、体脂肪が極めて低いボクサーの体として大きくしていったわけですから、あり得ない凄さなのです。
ドーピングを疑う声もあり、実際に抜き打ちテストを拒否したといった報道もありましたが、これはパッキャオに限らずボクシング界全体の闇の部分でもあり、それを割り引いてもパッキャオの偉業は凄いものだと思います。
体重差といえば、あしたのジョーの力石徹と矢吹丈。
体重差はどれくらいか知っていますか?
力石徹の過酷な減量シーンが印象的なので10kgくらい違う印象がありますが、実際は。。。
少年院を出て再デビューした力石徹はフェザー級(57.15kg)、矢吹丈はバンタム級(53.52kg)ですので、体重差は3.6kgほどで、実はそこまで階級は違いません。
(ただし、少年院に入る前の力石徹はウェルター級だったらしいのでかなり減量したフェザー級からさらに2階級分減量しているようです。)
ただ、これではあまりに力石徹が不利過ぎます。
やはり、矢吹丈が1階級あげ、力石が1階級下げてスーパーバンタム級でやるべきだったと思ってしまいますね。
いずれにしてもボクシングの階級はそれほどまでにシビアなものですから、20kgの体重差を克服したパッキャオは歴史に残る怪物なのです!
一方、井上尚弥ですが、どこまで行けるのでしょうか?
ボクシングマニアの間では、スーパーバンタム級では無双するが、ライト級はムリで、フェザーまで、あるいは、ギリギリスーパーフェザーまでという声が一番多いように思います。
強い井上尚弥も観たいですが、ギリギリどこまで通用するか観てみたいとも思ってしまいます。
まだスーパーバンタム級で試合すらしていませんが、夢は膨らむばかりです。。。