以前に難関国立大学の距離感を示すため、主要大学の2021年入試河合塾合格者平均偏差値比較をしました。
今回は、2022年の最新データに数字をアップデイトしたものを紹介します。
あの凶悪だった共通テストの影響はどうだったのかについても特徴的な結果になっています。
○前回同様、工学部電気電子系の学科で統一し比較しています。
○2022年合格者の河合塾全統記述模試理系総合偏差値(英数理科2科目(国語含まず))平均偏差値と合格者の共通テスト平均得点になります。参考として前年比も併記しています。
○河合塾偏差値表は2.5刻みで大雑把過ぎますし、国立大学は辞退者が殆どおらず一般入試率も高く、合格者平均偏差値はそのまま入学者のレベルとなりますので、距離感を表すには適してる数値と思っています。
それでは、どうぞ!!
偏差値 | 前年比 | 共テ | 前年比 | |
東京/理科Ⅰ類 | 73.1 | +0.6 | 779 | -3.8% |
----------------------------------------------偏差値 | 70 | |||
京都/工/電気電子工 | 68.3 | +0.4 | 723 | -4.7% |
東京工業/工学院 | 67.0 | +0.5 | 695 | -6.0% |
大阪/工/電子情報工 | 65.7 | +0.8 | 692 | -7.1% |
----------------------------------------------偏差値 | 65 | |||
東北/工/電気情報物理工 | 63.2 | -0.6 | 679 | -7.9% |
名古屋/工/電子情報工 | 62.5 | -0.8 | 688 | -5.2% |
九州/工/Ⅰ群 | 62.4 | +0.1 | 685 | -6.2% |
神戸/工/電気電子工 | 61.4 | -0.6 | 663 | -7.5% |
横浜国立/理工/電子情報 | 61.4 | -0.4 | 670 | -9.7% |
北海道/総合入試理系 | 61.4 | +0.2 | 665 | -8.3% |
筑波/総合選抜理系Ⅰ | 61.0 | +0.8 | 648 | -9.2% |
----------------------------------------------偏差値 | 60 | |||
千葉/工/電気電子工 | 59.7 | -0.1 | 625 | -12.8% |
【感想】
○前年と比較し、各大学難易度の序列そのものに変化はない。
○東大理Ⅰの難易度は他を圧倒しており、理Ⅰより合格者平均偏差値が高いのは、東大理Ⅲ、京大医学部、阪大医学部だけ(後日、詳述予定)。
距離感を図示するとこんな感じ(○が偏差値0.7)
東大理Ⅰ
○
○
○
○
○
○
○
京大
○
○
東工
○
○
阪大
○
○
○
東北
○
名古屋九州
○
神戸横国北海道
筑波
○
○
千葉
○共通テストの前年比悪化具合は、難易度に概ね比例している。(東大京大合格者は昨年比5%以内の下落に踏みとどまるが、千葉大合格者は10%以上下落)
如何だったでしょうか、距離感の雰囲気は伝わりましたでしょうか?
なお、東工大は共通テストの配点はありませんが、合格者平均点は東大、京大に次ぐ得点となっております。
前回記事も書きましたが、後期試験を意識しているのか、それなりにしっかりと対策しているように感じます。逆に言えば、共通テスト対策をせず一発狙いで東工大を受験する層はあまり合格出来ていないということかと思います。