就職偏差値って知っていますか? | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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子ども2人の受験監督を務めた50代親父が綴る受験日記です。
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受験ブログをみていると、大学受験よりも中学受験のほうが圧倒的に人気です。就職・キャリアネタになるとかなりニーズが少なくなります。

 

私のブログでもアクセス数でみると

中学受験ネタ>大学受験ネタ>就職・キャリアネタ

となっています。

 

つまり、親の関心度は、中学受験>大学受験>就職・キャリアということです。

 


これって、なんか違和感ないですか?


 

中学受験は、少しでも良い大学に進学するために良い中学に行かせること、

大学受験は少しでも良い会社に就職するために良い大学に行かせること、が大きな目的のひとつと考えると

 

重要度は

 

就職・キャリア>>大学受験>中学受験

 

になって然るべきだと思います。

 

ということで今日は、就職の話、会社の話です。

 

みなさん、「良い会社」ってどこを想像しますでしょうか?

 

中学や大学には、日能研やサピックス、駿台や河合塾などの偏差値表がありますので、難易度や人気は一目瞭然ですが、会社に偏差値表はありません。

 

有名企業が良い会社でしょうか?

 

甲子園常連の有名高校や箱根駅伝常連の有名大学が必ずしも難関校ではないと同じように有名企業は必ずしも人気企業、入社難関企業というわけではありません。

 

みなさん、どこの会社を思い浮かべましたか?

 

 

上場企業?

 

 

確かに上場企業なら高収入で安定しているイメージはあります。

 

でも日本には上場企業だけで約3800社ありまして、本当にピンからキリまであります。

 

従業員の平均年収(役員は除く)で言うと上場会社第1位は平均年収3109万円、上場会社最下位は平均年収262万円と10倍以上差があります。

 

 

従業員の平均年収が1000万円を超えるのは上場企業のうちでも約100社で、そのような企業が人気企業、入社難関企業ということになります。

 

 

ちなみに従業員の平均年収が1000万円というのは、新人から定年直前までの従業員平均ですから、入社してから定年退職するまで平均的に1000万円もらえる事を意味し、仮に入社から定年まで40年とすると生涯収入4億円(退職金除く)ということになります。

退職金もピンキリですが、JAL8000万円、小学館6500万円、パナソニック5000万円などと言われています。

 

では、会社に偏差値などランキングはないのでしょうか?

 

実は、就職偏差値でググると様々なランキング表が出てきます。

 

各サイトがネット情報や就活生へのアンケート、企業情報などにより勝手に格付けした非公式なもので、就職難易度を表すとされています。

多少差がありますが、どの偏差値表もだいたいおなじような顔ぶれが並んでいますので、最上位クラスを紹介します。

 

【理系】

70:IBM(基礎研) Google(ソフトウエアエンジニア) Intel JAXA
69:上位研究所(MRI/NTT持株/豊田中研/鉄研/電中研/産総研) 大手製薬R&D(武田/アステラス/第一三共)
68:上位金融(数理専門) NHK(放送技術)
67:JXエネ Microsoft JR東海 エーザイ 大塚製薬 Amazon
66: ドコモ(中央) 新日鐵住金 トヨタ INPEX TV局(NHK地方局除く)
65:東京ガス JR東 サントリー 味の素 アサヒ キリン 昭和シェル 旭硝子 ANA(技術) 花王 日揮 三菱重工 キーエンス

 

【文系】

70:日本銀行
69:国際協力銀
68:日本政策投資銀行 フジテレビ 三井不動産 三菱地所
67:東証 三菱商事 日テレ 三大出版
66:三井物産 日本郵船 NHK TBS テレ朝 電通
65:住友商事 伊藤忠商事 丸紅 JR東海 博報堂 トヨタ 商船三井 テレ東 

 

 

みなさんのイメージどおりでしょうか?

 

 

確かにそうそうたる顔ぶれですね。


 

一昨日にプロ野球のドラフト会議がありましたが、記事を書きながらエピソードを思い出しました。


 

古い話ですが、その昔、東京六大学野球で大活躍した慶應のエース志村亮投手って覚えていますか?

 

ドラフトの目玉として複数球団の1位指名が確実と言われている中、野球を辞めて三井不動産に就職するという、前代未聞のキャリア選択をしたことで話題になりました。

 

当時の私は、志村投手がドラフト1位のプロ野球選手よりも三井不動産への入社が魅力的だと感じたことを全く理解できなかったのですが、冷静に考えるとその選択も十分あるなと思うようになりました。

 

ちなみに三井不動産の職員平均年収は1263万円(平均40.7歳)なので単純計算で40年勤めれば役員に届かなくても生涯収入は5億円をゆうに超えます。

 

 

ドラフト1位で入団したとしても、長く一線級で活躍する保証はなく、むしろプロで5億円を稼ぐ可能性の方が少ないのかもしれませんね。

 

 

なんだか夢のない話になりましたが、よくよく考えてみれば、人生経験豊富な私達親は中学や大学進学以上に、どの職業、どの会社を選ぶかについて一番濃いアドバイスを出来る、いや、しなければならない存在なのではないかな、と思ったりします。

 

本当に歳を取ったなぁと思う今日この頃です。