併願校研究シリーズ、東京理科大学の続きです。
今日は具体的な受験方式、受験科目をみていきます。
この記事は夜間を除く昼間の理系学部のみを対象に記載します。
それでも、とても複雑です!
A方式、B方式、C方式、グローバル方式と4つの受験方式があります。
C方式とグローバル方式は試験日が同じなので両方は受けられませんが、それ以外はすべて申し込むことができますので、同じ学部で3回チャンスがあります!
A方式
昔で言うセンター利用試験、今の共通テスト利用試験です。
共通テストでボーダーを超えれば合格です!
注意点は3つ。
1.共通テスト受験前に出願しなくてはならないので、結果が分かってから申し込むことは出来ません。
2.1つの学部(学科)にしか出願できません(例えば、工学部と理学部の両方に出願は出来ません)。
3.合格した場合、入学金はすぐに支払う必要があり返ってこない(早慶合格発表前)。
【試験科目/配点】
英語(R)100×1.5、英語(L)100×0.5、国語200、数ⅠA100、数ⅡB100、理科100×2
理科は1科目で物化生地どれでも選択できます。
科目・配点はすべての学部同じですが、合格点は学科毎にかなり違いますので、過去の合格点を良く確認しておきましょう。
社会は配点がない代わりに国語は丸々加味されることに注意です。
B方式
いわゆる個別試験です。共通テストとは関係なく、個別試験だけで合否判定されます。
注意点は3つ。
1.工学部、理工学部、先進工学部、理学部、薬学部はすべて受験日が異なっているので、全学部受験可能です。しかも理学部は学科により試験日が2日あります。
2.学科については、同一試験日かつ同一受験科目であれば2学科に出願できます(1回の試験で2学科それぞれで合否判定してもらえる)。
3.基本的に英数理の3科目、理科は1科目のみ(学科により選択できる理科の科目が違います)ですが、英語数学の2科目で受験可能な学科(理学部数学科、応用数学科)もあります!
C方式またはグローバル方式
C方式は共通テストと個別試験で合否判定され、グローバル方式は英語の資格試験検定試験と個別試験で合否判定されます。
注意点は3つ。
1.この2つの受験方式は試験日が同一のため、どちらかを選んで受験することになります。
2.すべての学部学科で同一試験日だが、2学科分出願でき、合否判定してもらえる。
3.C方式は共通テストの国語100英語100点、グローバル方式は英語検定試験0-25点にそれぞれ二次試験数学150、理科150点で合否判定されます。
乱れ打ち受験
このような様々な受験方式がある結果、複数の学科をたくさん受験することが出来ます。
何が何でも理科大を取りたいという場合、例えば下記のような乱れ打ち受験が可能です。
理科は化学だけで受けるパターン(英数化)で考えてみました。
①理学部化学科 A方式
②理学部化学科 B方式
③理工学部応用生物科学科 B方式
④理工学部情報科学科 B方式
⑤先進工学部マテリアル創成工学科 B方式
⑥先進工学部生命システム工学科 B方式
⑦理学部応用化学科 B方式
⑧工学部工業化学科 B方式
⑨薬学部薬学科 B方式
⑩薬学部生命創薬科学科 B方式
⑪理学部化学科 C方式
⑫理学部応用化学科 C方式
なんと12回も合格機会(受験自体は8回)があります(物理受験が入ってもよければもう少し増えます)!
D判定くらいでも1つは受かりそうな気がします。
この乱れ打ち数をいくつにするのか、が、ズバリ理科大受験の鍵と思っています。
ざっと解説しましたが、勘違いがあるかもしれません。
詳細は、こちらになりますので、出願の際はしっかりと確認していただければと思います。
いよいよ、明日最終回。
併願成功率、合格者偏差値、入学者浪人率、入学者一般入試率等、HP等には掲載されていない禁断のデータを大公開します。
乱れ打ち数をどうするか、も明日の記事で解決できると思います。