難関大学を目指したい場合、「受験時の生徒の空気感」が最も大事だと書きました。
クラスメイトが受験勉強にどれだけ真面目に取り組んでいるかは影響を与えますので、特に受験勉強を始め出す高校2年時、そしてスパートをかける高3時のクラスの雰囲気はとても重要と思います。
東大や国立医学部を目指す場合、高3からでは間に合いませんので、高2から受験勉強を始めるのが一般的です。
自分の子どもが運良く上位層となり、東大等を目指すような場合、同じ志望校のクラスメイトがある程度いたほうが切磋琢磨できますし、疎外感なく受験勉強に励むことができると思います。
そのような人が2-3人では寂しいので学年に20人程度以上いるような環境が理想です。
東大、国立医学部の受験者が20名程度以上いるということは倍率が4倍程度と考えると、東大、国立医学部に5名程度は現役合格している学校というのが一つの目安となります。
もうひとつ、最も重要な高3ですが、ほぼ全員が全力で受験勉強している環境が理想です。
そのような環境という意味では、東大に限らず難関国立大学や私立最高峰である早慶に2割以上の生徒が現役合格(重複除く合格、進学者数でみるほうが良いと思います)しているような高校であれば、その3-4倍程度が受験していると思われ学校全体の雰囲気として、高3時には殆どの生徒が必死に勉強している環境と言えると思います。
私が考えるのは、そのような高校であれば、「受験時の生徒の空気感」は十分理想的と思いますし、花子の高校も理想的な高校の一つだったのだと思います。
御三家には全く届かなくても、その1-2ランク下の学校でもこのような条件を満たす学校はたくさんあるので、些細な進学実績の差、ブランドイメージに惑わされることなく、通学至便な学校を選んで問題ないというのが私の結論になります。
まとめると、御三家でなければ、東大国立医学部に5名以上、難関国立大学や早慶に学年の2割程度以上合格している学校の中で交通至便の学校を選べというのが私のリコメンドです。
(注)
私のアメンバーの方には地方の方も結構いらっしゃいまして、花子の中学のような日能研偏差値57程度の学校と言われてもピンと来ないといった質問もありました。
首都圏の中学受験は大変厳しく、高校の偏差値とは全く異なります。
日能研偏差値60弱というのは、地方公立高校で言えば、2番手校くらいで高校偏差値70近い進学校と思って頂ければと思います。