以前、ブログで「FIREに必要な資金」について書きました。
前回の記事では、あえて「運用益」を度外視し、貯金の取り崩しのみで生活する場合の必要資金を算出しました。
しかし、実際のFIRE生活では資産運用を並行するのが一般的です。
私自身も不動産投資と金融商品投資を行っています。
ここで重要になる論点が、「リタイア時の負債(ローン)をどう考えるか」です。
あなたなら、どちらのポートフォリオを選びますか?
例えば、退職時の純資産(退職金含む)が「8000万円」あると仮定します。
みなさんなら、次のどちらの状態が良いと思いますか?
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パターン【1】:「無借金」の安心感重視
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金融資産:8000万円
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借入金:なし(純資産8000万円)
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パターン【2】:「レバレッジ」の効率重視
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金融資産:1.3億円
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借入金:5,000万円(金利1%)
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純資産:8000万円(1.3億 - 5,000万)
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これは、「退職金で住宅ローンを完済してスッキリするか、ローンを残したまま退職金を運用に充てるか」という選択でもあります。
具体的な収支シミュレーション
日常資金+いざという時の予備費(計1,000万円)を預金として残し、残りの資産を「年利5%」で運用、さらに年金を月25万円受給できると仮定して比較してみます。
| 項目 | パターン【1】(完済) | パターン【2】(借入あり) |
| 運用に回す額 | 7,000万円 | 1億2,000万円 |
| 年間の運用益(5%) | 350万円 | 600万円 |
| 月々の運用益 | 29.2万円 | 50万円 |
| 月々の総収入(+年金25万) | 54.2万円 | 75万円 |
※パターン2で増えた20万円強の収入をローンの返済に充てたとしても、約23年で完済できる計算になります。
私の考え:金融資産 > 借入金 なら「2」
私個人の考えとしては、パターン【2】が良いと感じています。
私自身が、在職中に金利僅か0.5%の住宅ローンを全額返済してしまったため、退職後に1%高い金利でアパートローンを借り直すという失敗をした経験がおおいに影響しています
金利上昇のリスクはありますが、そもそも「金融資産 > 借入金」の状態であれば、いざという時に一括返済ができるのでわざわざ返済する必要は無かったと思っているのです。
低金利で借りられるローンを維持し、その分を高い利回りが期待できる金融資産で運用し続ける方が、結果として人生の選択肢(キャッシュフロー)を増やすことに繋がると考えています。
みなさんはどう思われますか?
もちろん、借金があること自体が心理的なストレスになる方もいらっしゃるでしょうし、「無借金が安心」という考え方もあると思います。
資産の「額」だけでなく、その「持ち方」でFIRE後の生活水準は大きく変わります。
みなさんなら、どちらを選びますか?
