お母様から譲られという、
絽の目も普通より細かく、いかにも上等な、
アイボリーに淡いグリーンの裾模様の訪問着で、
声楽の発表会の時に着るドレスのオーダーです。
季節も6月なので、ぴったりの柄行き。
ノースリーブの前見頃に柄を入れ、
裾模様をスカート全体に柄を出す、
華やかなデザインに決定。
スカートのボリュームは、
ウエストで切り替えて、細かくタックをとります。
着物の衽と前身後身と接いで、
足りない分は、袖の模様をつなぎ、
182センチの蹴回しに決定。
ウエストサイズに合わせて、細かくタックを取り、
エレガントさの中にシャープな感じに仕上げます。
柄がひとつ余ったので、
右後ろ見頃に入れて、
バックスタイルにもアクセントをつけました。
裏は、ペパーミントグリーンの長襦袢を、
即裏仕立てにして、
軽く涼しげに見える様な作りにしました。
デザインにまとめて、パターンの完成まで、
三日間は、ゆうにかかります。
一点ものの着物なので、
失敗は出来ません。
かなり神経を使います。
仕上がったドレスは、
着物の生地自体に力があるので、
客観的に見ても、
素晴らしい出来だと思います。

