最近、ドイツもさくらんぼの季節でございます。(と言っているうちに、多分間も無く終りますっ。笑)
こちらで、主に見かけるのはアメリカンチェリー。市場やお花屋さん、くだもの屋さん、トルコ系八百屋さんなどが、甘みが強く肉厚大ぶりツヤツヤで美味しいけれど、スーパーの物もなかなかスッキリな甘さで。結局どちらも、美味しいんですよね〜。笑っ。
日本の、ほんのり黄色がかった優しいツヤ赤の「山形さくらんぼ風」のものも、実はたまにトルコ系のお店で見かけますが、なんとなく未だ買わずにおります。いつか。いつか。。と思っているうちに、多分今年も買いそびれる予感大っ。
さて、そんな「さくらんぼ」のいただき方っ。
わたくしは、断然
『洗って冷やして。そのままパクパク派』
でございます。
今年も一年分、たっぷりしっかり(世に言うタラフクっ。笑)いただきました。
そして。せっかくなので、今年こそは自分で、お菓子も作ってみることに。
まずはこちら。
さくらんぼのフラン。というのかな?
ちなみに生地は、安定の手抜きっ。
プリンにするスターチ(大手お菓子キッドブランド、天下のドクターオエトカー。)
こちら、中には白いスターチ系の粉が入っておりまして、
そこに、牛乳とお砂糖を入れて、お鍋でコトコト。のあと、型に入れて冷やすと。
写真のようなもっちりプティングになる!という便利ものっ。カスタードクリームのすごい硬い版かな?
と言いながら。普段はこの簡単工程すらも面倒で、買いませんが。笑。
プリンにするだけでなく、ドイツのお菓子のレシピでは、時々この粉が材料のひとつとして入っていたりするようです。
余談ですが、わたくしはプリンと言えば、むしろ日本の卵のコク!とろける舌触り柔らか『口溶けプリン』が大好き。
オーストリア留学時代。
知り合い日本人がこの「日本式の、お手製口溶けプリン」を2つプレゼントしてくれて。。
一口で口溶け。(これぞっ、日本!こんな外国の地で出会えるなんて。もうわたく気泣いてもいいですか?笑)
とても貴重なプリンだけれど、普段ドイツ語で並々ならぬお世話になっていた、当時のクラス仲良しドイツ人ベンヤミンに。日頃の感謝の日本のプリン自慢を込めて、ひとつおすそ分けしてあげました。(ね!日本のスイーツってすごいでしょっ!!)
翌日感想を聞いたら。。。。
「なんか、ゆるすぎるし。卵が入っていて、あんまり好きじゃないね。」と。
(だ〜か〜ら〜ぁあ!それこそが美味しいのではないか!💢!)
こんな風に。正直な。
しかし気遣いのかけらもない感想を、悪びれることなく平気で述べるのが、ドイツ人か。。。
わたくしの顔色伺っておくれいっ。
ドイツ人にとってなるほど。「プリン」とは、
粉の入った卵のコクが足りない、この「天下のオエトカープリン」であって。
ほかのバリエーションを楽しめないなんて、
「ほんとまあ可哀想にっ!」と思って、密かに許してあげたあの日の事も、今となっては、懐かしい思い出のひとつでございますっ。
器の小さいわたくしでございますからね。
もちろん『もう、二度とあげないもんね〜!』と心に誓いましたよん。
このオエトカープリンの粉は、例えば
ドイツパン屋さんでは定番のプティングプレッツェル🥨Puddingbrezel これっ。
のカスタード部分にも使われていて。
甘いデニッシュパン生地で作ったプレッツェルのメガネのところに、このカスタード生地を絞ったものが、わたくし大好き。
よくメガネの中を食べて、メガネの枠、半分くらいで『もういいかな。。。』とよく残すので、
呑んべいさんのツッコミが入ります。
「もう食べたくな〜ぁあい!って、6歳の子供ですか!」と、僕が食べてくれます。捨てるの嫌派だから。笑っ。
(いやっ。いやっ。いい年をした大人だからこそ!自分で買ったパンを「食べたくな〜ぁいっ!」と。もちろん家でのみですが。笑っ、
ちょっとだけ、わがままを言ってみたり!できるのですよ〜んっ!と思う)
また脱線してみたり。
ああ。。はいはい。プリンでしたね。
私はやっぱり卵の入ったカスタード味が好きなので、
今回はこのオエトカーの粉(無糖)に
牛乳、バニラビーンズ。お砂糖。
プラス、卵黄を混ぜてコクプリン生地にしました。
さくらんぼは、種を地道に手動で取り。(これ、パチンパチンと、いちいちうるさいんですよねっ。しかも汁が飛び散り事件現場?!
と、わたくしは、いちいち安定の不満顔っ。笑っ。
オリーブもごくたまに種入りを買った時は使うけれど、この種取り器。頑丈なので、恐らくこれが壊れる事は一生ない気がしますが、もしもいつか壊れることがあったなら。次は絶対、上から押すだけ種取り機買いますよんっ。笑
これ。
種をとったさくらんぼに、こちらのキルシュバッサー(Kirschwasser)をふりかけて
ラカントをまぶし。
放置。
水分が出てきたら、
水気をきって。あとはコロコロ〜ん。
オーブンで焼いたら、もう完成。
さて、焼き上がりを切ってみたところ。
あら、これはどうしたことでしょう。
オーブンの焼き時間が経過するうちに、プリンのスターチが底に沈み、上がいわゆる卵と牛乳のカスタードの焼プリン、そして下が、もっちり生地と、2層の食感ができました。
(やだっ。好きな食感っ。笑。)
呑んべいさんをお茶に招待したけど、やっぱり断られましたので、コーヒーはやめて、またまた一人で紅茶タイム。
「僕は間食しないんでっ!!」(が口癖っ。)
でも、たまに、深夜爆食するわよねっ。笑
ま、わたくしも、これをいただいたら、そそくさとお片付け。すぐ仕事に戻りましたが。笑
とっ。言うのが。。。6月末だったかな?
なんだか、ひとつお菓子を試したら、別のお菓子も試してみたくなるのが人の性っ。(えっ?そうかな?笑)
お次は。。。
いつか一度でいいから作ってみたかったケーキを。
久しぶりに土日、それぞれ、ちょっと時間が取れたので、二日かけて挑戦してみましたっ。
まずは、名前が大好きな
「黒い森のさくらんぼケーキ」から。
日本では「フォレノワール」とフランス個言う名で親しまれていると思いますが、実は、ドイツの「黒い森」地方の名物ケーキ「Schwarzwälder Kirschtorte」でございます。
このケーキには、先程の「フラン」でも使った、黒い森地方特産のキルシュヴァッサー(日本語だと多分バッサーかな?)リキュールがたっぷりと使われていて。ケーキの生地はココア生地。
中に瓶詰めのさくらんぼの水煮をトロッと煮たものと、あまり甘くない生クリームがサンドされ。飾りに削ったチョコが。。。と言うのが定番なのだと思っておりましたが。。。
今回、そのケーキを作ってみるにあたって、
ネットで動画を探しました所っ。
こちらの動画。
『えっ。。。なんだかすんごいっ面倒くさいではないかっ!!!』(やる気、急に激減っ。 )
スポンジだけ焼くのかと、思っていたのに、クッキー生地も必要!と。
今まで何度もお外のお店で、このケーキをいただいていたのに、まさか下にクッキー生地。今まで、全然気がつかなかったわ〜。(不注意者っ。笑)
クッキー。チョコスポンジ生地、生クリームと削ったチョコレート。そして、さくらんぼもスターチで煮なおさねばならぬっ。
なんでもここのお店のケーキは、その昔っ。かの有名な女王様もお口にされたとか。。。(えっ。どのっ?笑)
動画を見終わったころには、その工程の面倒くささに心折れて。思わず、今からスーパー行って、クッキー生地と、ココアスポンジ台買ってこようかな?と思ってしまいましたよん。笑っ。
ちなみにこのケーキは、
ドイツではあまりにも有名なケーキでございますから。
例えば、ここ南西ドイツのスーパーでは、このケーキ用の出来合いのココアスポンジ台が普通に売っておりまして、あとはさくらんぼと生クリームを挟むだけっ。(悪魔の囁き?いやわたくしが普通にささやくっ。。。「スポンジっ、買っちゃいなよ〜んっ。」笑。)
ここで、珍しく挫けなかったのは。
いかにも自分でがんぱっちゃいました!アピールを、このブログを書くため?いやっ。まさかね?? 笑。
冷蔵庫にあったバターと粉。卵黄。。少しお砂糖&お塩。
{お菓子作りど素人なので、こんな事で、頑張っているつもりですが。きっとお菓子作りをされる方には「え?それ、頑張ってませんけどっ。」となると思います。笑)
とにかく、スポンジだけでなく、クッキーも焼くのか!と不満タラタラで、ケーキの型でぴったりに型をとり。
『これで、完璧っ!フンフフ〜ん♪』(鼻歌添えっ。)
さて、そのあと、その型で、今度はスポンジ台を焼いたのですが。
え?
スポンジ焼き縮み?いやクッキーが伸びたのか??
ふと見たら。
これが。わたくし、型を間違えて、スポンジ台{11センチ」よりひと周り大きい(12センチ)の方で、クッキーを型抜いて焼いておりまいました。
そんなわけで、右端の欠けは、最初、包丁で1センチ小さくきろう!と思って、安易にナイフをさしたら。
ボロっ。っとなり、断念した痕跡っ。泣けたっ。
仕方ないので、切断は諦め。後ほど「生クリームごまかしの術っ!」を使うことに。
こちら。本来瓶詰め水煮を使いますが、せっかくなので、あまり甘みの少なかった、さくらんぼをキルシュバッサーとお水て煮て。
煮汁はどけ、そのあとスターチでトロミっ。
ここに、あとで水煮のさくらんぼを絡めますっ。
このトロミを、少しとってクッキー生地の上に。これが糊になって、上のスポンジ台が滑らなくなるのだとか。(ホ〜ぉお。。。無知者の感嘆声っ。)
途中のズボンジを挟む写真が残っていないので、おそらくここからわたくしっ格闘中!だったと、思われますっ。笑っ。
後で切って断面が出ますが、スポンジはいつのまにか完成っ。
そこにさくらんぼを乗せ、削り、チョコレートはオーガニックのカカオ100%。ほんのりグレープフルーツの香り付きを包丁でガリガリ。これで大人のちょっぴり苦味の効いたケーキ、完成。
大人のと言えばですが、このケーキ。動画のお菓子屋さんのレシピによると、本当に大人が食べるケーキのようで、スポンジ生地にシロップをうつのですが、そのシロップがなんと、キルシュワッサー。ほぼ一本?! (ただし、大きなケーキっ。)
ただいま音声入力中。ここで初めて気づきましたがキルシュワッサーは、ヴァッサーても、バッサーでもなくワッサーだったのですね。カタカナ表記って難しい (余談)
このケーキを作った日は…もう、先々週かな?
ちょうど呑んべいさんが腸炎になり、隔離していた時だったので。
わたくし、またまた、お一人様ティータイム。
さて、切り口は、こちら
ケーキは3段の層になっております。先ほど書きましたように、底にクッキー生地が敷かれておりチョコスポンジ、さくらんぼ、生クリーム、チョコスポンジ、生クリームチョコスポンジ生クリームが1番上です。
さて、この日、実はケーキをもう一つ。一緒に焼いたんです。
プレーンスポンジ、カカオズボンはフォレノワールの使い残し。
そこに、さくらんぼをぽこぽこと落として、さくらんぼの重みで、2つの生地が細波だつはず!
が。。。
よほどの失敗作なので、それを隠蔽するため、写真はモヤっととっただけ残っております。。
全然さざなみ無しっ。
このケーキは生地の上に、バターカスタードクリーム(カスタードはやはりオエトカーのあのプリン粉っ。)をふんわり泡立て混ぜてつくります。
見てわかりにくいですが。真ん中にクリームたくさん。
そう。さくらんぼを中心にしか入れなかったら、同じ生地なのに、こちらは真ん中が凹み。細波どころか、谷っ。
プレーンの上にココア生地。さくらんぼを入れて焼いたものに、これまた先程のプリンとバターをふわんふわんに混ぜたもの(ただしバターは控えておきます)
その上に、オイルで緩めたチョコレートを塗り、波波〜っ。と描いて。
見苦しいので、カバーで隠蔽工作。
本来、こんなケーキにならなければいけないのにっ。。。さくらんぼが、チョコ生地を押して、波波になる、この形。のケーキ。こそ!
『ドナウのさざなみっ。』
ちなみにこのケーキはスーパーで冷凍されても売っていて、中はこんな感じ。
パッケージと中が違うことも多いドイツではございますが、このケーキはほぼ一緒っ。
カフェでは置いてない事も多いので、たまに出会うも外せないっ。
自分で作れるのがわかったので、次回は見た目をもう少し向上。こちらのケーキはいつかまたリベンジかな。
フォレノワールの方は、工程の面倒くささと、それこそこの辺の地域では、美味しいケーキがあちこちでいただけるので、多分今後自分でつくることはないかもしれませんっ。(てか、一回で、大満足っ。達成感っ。笑っ)
と言うのも、先々週かな。。。
次のブログ日記は。
明日か。9月か。
皆さま、どうぞ素敵な夏をお過ごしくださいませ〜。
2024年夏っ。
おはしっ。