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「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

2025年10月5日大阪万博会場内で,
「世界がん撲滅サミット 2025 in 大阪・関西万博」
が開催されました.

 

 


私は来賓としてご招待頂きました.

 

今回のサミット・トーク・セッション登壇者は以下の通り.

・原 丈人 世界がん撲滅サミット2025in大阪・関西万博
      大会長 アライアンス・フォーラム財団 会長
・砂塚敏明                 北里大学 学長
・マーク J. ラティン シカゴ大学教授
・スジュアン・バ  米国国立がん研究基金(NFCR)理事長
・チャクシン・ラウ 香港大学副学長,医学部長

来賓も錚々たるメンバーです.

元総理補佐官・事務次官その他政界・経済界の重鎮の

方々が列席という豪華っぷり.

吉村洋文・大阪府知事にお言葉賜りました.下矢印





実に素晴らしいセッションでした.

原丈人先生の切れのあるトークとても良かったです.
高市早苗新総裁のもとで,原先生のさらなるご活躍を

期待しております.

また,北里大学の砂塚敏明学長が,ご講演で薬物の53%は

自然にあるものからの抽出物であると言われていましたが,
実は,パクリタキセル,イリノテカンなどの抗がん剤を
はじめ,抗がん剤も自然の草木・動物・微生物から抽出

されたものも多いのです.

そうすると,抗がん剤を「生薬」みたいなものと捉える

発想は如何でしょうか.生薬とすると,漢方処方のように,

それぞれの個人にあった薬剤をさじ加減しながら使う.

そして,漢方の生薬のように,個々の抗がん剤を患者さんに

合わせて自由に組み合わせるという発想は個人的には

アリです.

マークJ. ラティン・シカゴ大学教授がオプジーボの6%の

少量使用についてコメントされていましたが,オプジーボが

少量でいいということは,他の薬剤も少量でいいという

可能性を有しており,当院の少量抗がん剤治療の経験からも,

それはまず間違いないと確信しています.

しかしながら,ラティン先生も西洋医学的学問基盤の方

ですので,少量の抗がん剤を生薬のように捉えるという

発想はないようにお見受けしました.(もちろん日本でも

アリませんが・・・そんなこと言っているのは当院

くらいです.笑 )

 

ここで,原丈人先生が,RCEPという“日本‐米国間経済圏”
よりはるかに巨大な経済圏の中で,アメリカのFDAとは

異なる形の治療・診療承認基準・考え方(?)の提案・提唱

を今後検討していくようなことを言われてました.

 

日本は米国FDAの言いなり・コピー・下僕が沢山・・・

みたいなもんですから,こういういい意味で尖った構想は

個人的にはワクワクするので大歓迎です.

 

FDA:アメリカ食品医薬品局(Food and Drug  

    Administration)の略称で、食品などを取り締まる

    アメリカ合衆国の政府機関。日本の厚生労働省に

    似た役割を持つ。】

 

RCEP:Regional Comprehensive Economic Partnership

    の略で地域的な包括的経済連携のこと。日本や中国,

    韓国、オーストラリア、ニュージーランド、

    東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の

    計15カ国が,2020年11月に合意した自由貿易協定

   (FTA)です。世界経済・貿易の約3割を占める

              巨大な経済圏です.


ここからは私見ですが,

RCEP(地域的な包括的経済連携協定)は,中国,香港が

入っていますので,抗がん剤を生薬のように捉えるという

西洋諸国には無い発想・概念が比較的受け入れやすいよう

にも感じますがいかがでしょうか?

 

チャクシン・ラウ香港大学副学長は統合医療について

コメントされていましたので,RCEPにはそういった

下地は十分にあるように思います.

 

さて,故・中見利男 永世代表顧問が築き上げてきたものが,
少しずつある方向性を定めて動き始めているように感じた,
今回のがん撲滅サミットでした.

 

今後も大いに期待します.

【 iPS細胞から作られた人工心臓です.】
ピク・・・ピク・・・と震えるように動いていました.下矢印

感動です.