お母さんの飛行機、子供の飛行機 | 豆と蝶々の楽園…迄の道♪

お母さんの飛行機、子供の飛行機

はぁ。。。これずっと前に書いてて、既にUPしたと思っていたんだけど、まだ草稿中になっててビックリ! と、言う事で早めにこの辺で出そうと思います。
まだ、新鮮なうちにね♪
ちょっと、真面目な話です。今日も、そして殊更に、長いです(笑)

明日の朝、読んだほうが良いかも?

ははは、



Blog散歩中に、 頑張っているお母さん達のページにたどり着きます。
頭の下がるような努力をしている方、悩んでいらっしゃる方、尊敬しちゃうようなとことんおおらかで明るいお母さんでいらっしゃる方。。。

その中で、悩んでいるお母さんも結構多く、まだお子さんが小さいお母さんで、子供のその幼さゆえの繊細さにだけ目がいってしまって、自分だけを責めてしまっていらっしゃる方も、少なくありません。 そして、そういう記事を見るたびに、蝶々もそうだったんだよなぁ、と思うと何か一言「大丈夫だよ、いつかはこんなの終わってしまうから」って言いたくなって、アホみたいに長いコメントを残したりしてしまいます。ゴメンネ(笑)

そんなで、今日はこのお話を書くことにしました。


実際、蝶々自身も同じ気持ちを何度も味わってきました。

豆がアメリカンスクールに初めて登校した日ですらそうでした(笑)。
三歳になったのでそろそろ社会に出さなくては、と分っているものの、本当は寂しいし、心配だしなんか複雑な気分なのに、お母さんがそんなじゃ子供は何も学べないし、と勇気を出して登校させることを決めたんです(笑)。
で、初日、緊張させないように「いいねぇ、楽しいところに行けて。」とか何度も豆に言って、その気にさせて連れて行きました。本当は蝶々が一番、豆と離れることに対して緊張していたかもしれないのに。当然豆は全開で泣くわけです。私を呼び続けているわです。「ごめんね。冗談だよ、一緒にいるよー」って戻って行きたいけど、これこそ胸を引き裂かれる思いで、彼女が私を呼ぶ声を振り切って車に戻りました。自分が始めて登園した日の事を思い出して、「泣いたけど、お母さんが帰ってしまったら、すぐにその場の事に一生懸命になってしまって、色々やってたかもしれない。。。」と、自分を無理やり安心させてうちに帰りました。

初日なので3時間したら迎えに来てくださいといわれて、3時間後、迎えにいったら車から降りた途端に、豆の泣く声が聞こえる。まさか!そうです、豆は3時間ほとんどぶっ通しで泣いてたんです。学校に行かせたのに、私は自分が子供にこんな不安と寂しさを与えた人みたいに感じて、とっても豆が可哀想な気持ちになりました。

そして彼女の成長と共にこんな時も。

豆を叱る。豆が悲しそうに泣く。豆がまつげを濡らしたまま、疲れて眠ってしまう。蝶々は思う。母親とは、何て割に合わない仕事。。。
この子に幸せになって欲しい、だからこそちゃんと育てたいって思うから、これじゃダメなんだよって、教えなきゃならないのに、豆とぶつかってしまう。そうして、この小さい体で泣かれて、こんな無垢な寝顔を見せられたら、母親としての責任を果たしたくて、彼女を叱ったのに、まるで蝶々が悪人みたいな気分だ。。。割に合わない。。。

このパターンは、長く続きましたよぉ。。。(笑)最近まで(ダメだねぇ)。


でも、アメリカ人の友人が私によく言ったのは、


お母さんにはお母さんの人生があり、子供には子供の人生があるんだよ


という事。それでもね、偶にアメリカ人のそういうのは冷たいなぁ、って未だに思うんですけど(笑)、でも、この事は豆が8歳になり、通り過ぎてきて、その真意が見えてきました。

離婚して、とか離婚前も、そういう辛い状況に入れば入るほど、母親は子供を守る気持ちが強くなります。「私が居なくては」。几帳面なお母さんにも、真面目すぎるお母さんにも同じことが起こります。私なんか、こう見えても、そのどれにも当てはまっていたんですよ(笑)。最悪ですよぉ。「その時」を迎えて、目が覚めたから今、笑えるけど、しんどい数年が続きましたよぉ。

しかし、それが暫く続くと、逆に子供に対するお母さんの過度の依存に繋がっていきかねないんです。

そうすると、だんだん子供は自分の所有物みたいな錯角に陥り、そのつもりは無くとも、心配が過剰になるがゆえに、口うるさくなったり、思い通りの子に育って欲しいという思いが強くなってきます。

でも、そうするとお母さんは2人分生きていかなければならなくなります。それはとてもしんどいです。

豆が生まれたときは志し高く、私は絶対にこれをしてあげるんだ、こんなお母さんになるんだ、って強く強く思っていたんです。でも過労やストレス、人生の中の問題、そしていらない勝手に背負い込んだ苦労(心配しすぎ)なんかも、お母さんを追い詰めていきます。頭ではこんなお母さんになりたくないって分っていても、子供とお母さんの関係の悪化はエスカレートするばかり。

でも、昨年であった数冊の本を読んで、特に何冊か読んだ後読んだ「子育てがもっと楽しくなる魔法の言葉」を読んだ辺りで蝶々が目を覚ます「その時」が来て、その時蝶々が豆に話したことがあります。それが、「お母さんの飛行機と子供の飛行機」です。


お母さんはお母さんの乗っている飛行機がある。子供は子供の乗っている飛行機がある。お母さんは自分の飛行機を操縦しながら、子供の飛行機を操縦するのは、かなり無理なことなの。想像してごらん、蝶々が自分の飛行機を操縦しながら、反対の手で豆の飛行機の操縦かんを握って。。。ほら、大変そうでしょ?蝶々が、豆の事を、愛して、愛して、心配で仕方が無くて、その挙句、今までやってきたことは結局それだったんだよ。だから、蝶々ものすごくしんどくなったり、疲れてしまって私達が進まなきゃいけない道も見えなくなっていたのかもしれない。でもね、そうやって蝶々が豆の飛行機を、豆が上手に操縦できないのを心配して、代わりに操縦しちゃうと、豆は操縦の仕方を学べないんだ。今まで蝶々は、豆が心配って言って変わりにやっちゃって、実は豆が操縦する方法を学ぶのを出来なくしてたかもしれない。ゴメンネ。豆の事大事で、可愛くて、だから飛行機が落ちたりぶつかったりして豆が痛い思いするかもしれないって思ったら、とっても心配になってそうしちゃってたんだと思う。でもね、そうしていると、豆が大人になって蝶々とは違う方向に飛んでいきたくなったとき、急に蝶々が手を離すと、豆の飛行機、落ちちゃうじゃん。だって、豆はどうして良いか学べてないから。それじゃダメだって思ったんだ。だから、今日から、豆は豆の飛行機を自分で操縦するんだよ。蝶々は自分のを操縦するよ。蝶々が飛んでいる後ろをついてくれば良いんだよ。前を飛ぶことで、こっちが行き先だよって教えてあげるしか蝶々にはできないからね。時にはもしかしたら豆が後ろから見てて「蝶々の飛行機傾いてるよ」なんて教えてあげられるかもしれない。でも、二人は自分の飛行機を自分で操縦するんだよ。そうしたら、豆はどうやって飛行機を操縦するか、つまりどうやって人は生きていくのかを、自分で考えて、学んでいけるからね。みんないつかは先導してくれる飛行機なしに、自分の行きたい方向に飛んでいくんだからね。

お母さんがそうやって色々な人生の重たい荷物を抱えている間に、知らずに落ちてしまう落とし穴があります。子供は可愛いし、とっても愛しているのに、育児にストレスは実際あります。長くて終わらないトンネル歩いているみたいでしんどい。いつ終わるか分らないものはしんどい。でも、トンネルに入っちゃったように見えるのは、本当は何かで前が見えなくて、暗く感じているだけなのかもしれない。結構、目隠しして、本当は地上の明るい道の上を歩いているだけかも。。。(笑)

先日紹介した「愛されてお金持ちになる魔法の言葉」に、「お気楽になれる人の勝ち」みたいに書いてあった。それはいい加減になりなさいって事ではなく、大きくないことを大きすぎに捉えて、自分に自分で足かせをして泥沼にはまり込んでいくより、自分に起こった思わしく無いことを考え込んだりせずに、一度「ま、いっか」と肩からおろして、答えが出るのを待てる人の方がむしろ良い結果を、良い答えを導き出せると。

だから、自分を責めないで下さい。

どんどん外に出てください。

自分の世界や自分の時間を大事にしてください。

幸せそうな姿を見せてあげて、安心を与えてあげることの方が、大事です。

子供だって、自分の飛行機をイライラしたり、疲れ切って操縦してフラフラになって飛んでいるお母さんについていくのは不安ですからねぇ。

正直、子供は小さいときの事をアウトラインでしか覚えていません。
だから子供が小さいときにこそ、そんなに自己嫌悪に陥らなくても大丈夫だと思います(笑)

一緒に居られる時間を、密にしてあげれば、あなた自身の為に使う時間は、子育てにおいても無駄にはならないと私はおもいます。

8歳になった豆が、去年の11月、「蝶々。。。一緒に大変な思いをした親子の方が、しっかりと結びつくんだよね」と私に車の中で言いました。その時ですら私達は「大変なこと」のさなかに居ました。

私なんか、通り過ぎたから今こんなことが見えるんで在って、やっちゃいけないと分って居る事を、地獄を通る間にシコタマやっちゃってきてるんですよ。そうやってドタバタやっている私の娘でさえ、私を見て育って、そう思う訳です。

何かの本に書いてありました。「子供は許しの天才です、お母さんを無条件で許す天才なんです」ってね。

それを読んだとき、しみじみ「本当だなぁ」って思いました。
こんな蝶々の事、今でも大好きで居てくれているんだものね。。。
蝶々の方がずっと我慢強くなかったかも。。。とほほ


さぁ、肩の力を抜いて、「自分自身」で居てください。

「お母さん」だけじゃない、「自分」でね。。。

長くてゴメンナサイ。。。、でもお付き合いくださって有難う。。。



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