●旅空香高堂帰国記①=2020年、三つ語の心境
 

昨年帰国時の東京の光景、渋谷駅の案内板は方向が分からなすぎるので地上に出て行先を確認する。旅空香高堂は3月下旬、約7年ぶりに日本に帰国する。

60歳を超えての海外暮らし、ボスニア紛争を終えたサラエヴォに3年、フランスと言いながらも、移民族の混じりあうマルセイユに3年半、異国での主夫生活と言うものを体験した。この間肝臓がんを発症し、治療と検査のために帰国する度に、日本は「暮らしは豊かながらも、人間の心は荒廃している」と感じてしまう。

 

 

確か50代に入ってからと思うが、三つの言葉を使って人間の心境を書いていた。今、多少手直しをしたが、三つ語の魂は変わらない、はてはて、どこまで続くか。

最初は〈怪しい・危ない・愛想なし〉と思われるが、次に会う時には〈味わい・優しさ・新しさ〉が滲み出すようだ。
時には〈嫉み・憎しみ・恨み〉を秘めながらも、常に相手の心の〈安寧、安心・安定〉を願っているのは確かだ。

人間としての〈感情・友情・愛情〉を大切にしながら、必要とあらば〈有情・無情・非情〉を打ち出す覚悟も出来てきた。

常に〈微笑み・和み・慈しみ〉を絶やさず、<品性、感性、知性>ある気遣いを現そうと思っているのだが。

さらに、歳を取っても〈知識・知恵・英知〉を向上させ、「志ある暮らし」をしていきたいと願っている。