明日のこと?
そんな先のことはわからない。
昨日のこと?
そんな昔のことは覚えていない。
確かこのような映画のセリフがあったと思う。
そんな気分になるのは、何の出来事も感激もなかった毎日が続くからではなくて、
多分、毎日が同じで、しかも新しい、予想外の出来事がまったくなく、
かつ期待できもできない日が続いている時だろう。
おさない頃のF君の毎日はそうだったのだろう。
だからいまも、そう考え?て毎日を送っているようだ。
あきらめるというのとはちがう。
あきらめるというのは、なんらかの具体的な期待や目標があり
それが断ち切られた時にいえるのであって、
なんの期待も希望もなければ、あきらめることもないからだ。
そういう毎日を自分は想像ができない。
ほんの些細なことでも、ワクワクする気持ちが煙を上げる。
もしかしたら赤い炎を上げるかも知れない。
そう思えるからだ。
そんなF君に僕は何ができるだろう?
ちょっと考えてしまった。