Excel VBA ベーシックとスタンダード(書籍紹介) | みんなのワードマクロ

みんなのワードマクロ

ワードマクロで、文書作成とオフィス事務を効率化!!

この本は独学にも向いています。Excel VBAの本ですが、Word VBAを学ぶ上でも役に立つ情報が満載です。


あの、Excel VBAのOffice Tanaka の田中亨先生の本です。


VBAエキスパート公式テキスト Excel VBA ベーシック [模擬問題プログラム付き]/田中 亨
¥2,940
Amazon.co.jp

VBAエキスパート公式テキスト Excel VBA スタンダード <模擬問題プログラム付き>/田中 亨
¥3,150
Amazon.co.jp


これまた、私のネタ帳のご紹介になります。

以前、「VBA(マクロ)のことを楽しく学ぶコラムの紹介 」をネタ帳としてご紹介しましたが、それと同じくらい参考にしているのがこの本です。




私は去年の5月、田中先生のExcel VBA講座を受講いたしました。

そのときのテキストが、このExcel VBA ベーシックでした。


この本のよいところ。


薄い!


内容は濃いですが。


だから独学に向きます。



▼知識の骨組みを作る文法書
この本は、私の分類では、「文法書」です(分類については、「なぜエクセルマクロからワードマクロを学べるのか? 」の記事をご覧ください)。

ここまで必要最小限の情報が整理されて書かれているVBAの文法書はまだ見たことがありません。2冊のうちベーシック版は246ページ。スタンダード版は242ページ。

実際、みなさんご存知の通り、Excel VBAの文法解説をしようと思ったらけっこうなボリュームになりますよね。

例えば、私のおすすめの文法書であるかんたんプログラミング Excel VBA 基礎編 (3分冊のうちの1冊)は350ページです。

このボリュームに圧倒されてしまうこともあるはず。



初心者に必要な部分だけを切り取る作業って、実はものすごく難しいと思うのです。

それを実現したのがこの本だと思います。

このテキストだけである程度完結してしまうように思いますが、この本を読みながらわからないところを、辞書的なVBA本で補完したり、他の文法書で読み進めればかなり効率的に独学ができてしまうと思います。

この本で強固な骨組みの部分が完成すると思うので、その後はいろんな情報源で肉付けをして理解を深めていくという感じです。




▼表紙は地味だけど。
ベーシック版には、文法として私たちが知っておきたい「オブジェクトの階層構造」のこと、「コレクション」のこと、「変数」のことなど非常に読みやすく書かれています。

例がわかりやすいのです。山田くんが大活躍!(ちなみに、田中先生のVBA講座では、田中くんが大活躍しました)



なぜ変数を宣言する必要があるのか?
なぜ引数名を省略したり省略しなかったりするのか?



このようなことも明快に解説されています。


私は、この本も参考にしてWordマクロセミナーの内容を設計していますので、私のセミナーを受けていただいた方には、復習用に本書を使うこともおすすめします。本当にネタ帳なのです。



表紙があまりにも地味で、かたくるしい本に感じてしまうかも。

でも実際には、山田くんが登場して理解を手助けしてくれますし心配無用。

何より田中先生の説明は読みやすい(しかも、紹介されているプログラムも短い)ですから、どんどん読めるのではないでしょうか。




▼おすすめの使い方


するめのように何度もかんで味わう本



時々読み直すことで、最初に読んだときには素通りしてしまった部分の意味に気づけます。内容は濃いです。

小さなコラムの何気ない(と思っていた)説明に「おっ」という発見があったりしますね。

薄さゆえ、何度もぱらぱらと見直すのに向いているような気がします。




▼関連記事
なぜエクセルマクロからワードマクロを学べるのか?

VBA(マクロ)のことを楽しく学ぶコラムの紹介