これは、先日紹介いたしました「Wordが変わる 1行で変わる! すぐに使える1行マクロ 実例101 」からヒントを得て作ったマクロです。
この本いいですよ。発想の幅を広げるトリガーになります。
さて、私が触発された1行マクロはP.35の「スペルミスの個数を表示する」でした。
そして作ったのは、こちら。
実行すると、文書中のスペルミスと文法ミスの数を表示します。
工夫したのは、メッセージボックスのタイトルと情報マーク(i)の表示です。
また、ミスがな場合には別のメッセージを用意しました。
▼使用目的
文書中のスペルミスをざっくりと把握するときに使えます。
通常のWordの設定では、スペルミスは赤い波線で表示されます。
私はこれらを画面をスクロールさせながら一つ一つ確認していました。
それだと、どうしても確認もれって出ますね。実際に、見直したときに赤い波線を再発見することあります。
このマクロを使えば、確認もれがなくなりますね。
▼関連のネタ
Wordには標準で「文章校正」という機能がついています。
これ、なかなか便利ですよ。割り切って使えば。
今まで使ったことがなかったのですが、スペルミスの箇所を表示して、代替案を提案してくれて便利です。
また、文法チェックも同時にしてくれます。たとえば、複数形の名詞のあとに、動詞を単数形で書いてある場合に指摘してくれます。
全ての文法ミスを検出できるわけではないし、検出もれもありますが、それでもやらないよりはやったほうがいいでしょう。
自分で「目」で確認するよりは簡単だし、もれが少なくなりますからね。
文末の単語とピリオドの間に間違ってスペースがある場合にも指摘してくれます。
こういうちょっとしたことを実施するだけで翻訳文の品質が上がるのですから、ぜひお試しください。
▼文章校正の起動方法
Word 2003であれば、メニューの[ツール]>[文章構成]です。
Word 2007/2010であれば、「校閲」タブの「スペルチェックと文章校正」ボタンです。
▼プログラム
Sub Error Numbers()
Dim mySpellingError As Integer
Dim myGrammaticalError As Integer
mySpellingError = ActiveDocument.SpellingErrors.Count
myGrammaticalError = ActiveDocument.GrammaticalErrors.Count
If mySpellingError = 0 And myGrammaticalError = 0 Then
MsgBox "ミスはありません。"
Else
MsgBox "スペルミス:" & mySpellingError & "個" & vbCr & _
"文法ミス :" & myGrammaticalError & "個", vbInformation, "誤記のお知らせ"
End If
End Sub
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