『ピカチュウ、頑張りましたね』

リザードン……

『ピカチュウ、お疲れさま』

ゴルダック……

『ピカチュウ、よくやったニャ』

ニャース……

『上出来だ、ピカチュウ』

ルギア……

『ピカチュウ、惜しかったなっピ』

ピッピ……

『ピカチュウ、今までありがとよ。 こいつらを引っ張ってくれてさ』

お前は……

『どうやら俺はまだ役目があるらし い……少し、行ってくらぁ』

そうか……

『ピカチュウ、迎えに来たぞ』

サトシ……

『惜しかったなぁピカチュウ。でも お前は頑張ったよ。俺はお前が頑張 っているとこ、ちゃんと見ていたん だぜ』

サトシ……!

『行こうか、ピカチュウ。カスミと タケシが待ちくたびれてるぜ?』

あぁ、今行く――――――

















『クソワニ、起きろ』

…………誰だ?

『ああ?忘れちまったとは言わせね ぇぜ?』

その声……!

『わざわざ来てやったんだ。感謝し やがれ』

迎えに、来たのか?

『その逆だ、馬鹿。テメェはまだ生 きろ。つーか、テメェしかもう俺ら の希望は残っていない』

……みんな、死んだのか。

『クソワニ。テメェがやらねば、誰 がやる?テメェにしか出来ないこと が、まだ山ほど残ってるぜ?』

だけど、俺はもう……

『また泣くのかテメェは!?強くな ったんじゃねぇのか!?ああ!?』

泣くかよ……!

『そうだ、その調子だ。さっさとそ のツラ上げて、一撃重いのかまして こい!』

兄貴……

『テメェは俺のなんだ?孤高の黒狼 のなんだ?』

俺は兄貴の弟……孤高の黒狼の、弟… …!

『わかってんなら、行け!テメェな ら出来る!なんつったって、テメェ の兄貴だからな!』

あぁ、わかったよ、兄貴。

『テメェはもう一人前だ。兄貴はも う必要ない……じゃあな、俺のかけが えのない――――』

ぅぅぅ……ぅううあああアアア……… …ぐぐぐ……グガアアアアアアアアア アアアッ!

ドクン

ドクン

ドクン――――――――――

ポケモンロワイヤルⅡ 完















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ムウマ「悲しいわねぇ、ピカチュウ 。多くの犠牲を払ってせっかくここ まで来たのに」

ムウマのシャドーボール!

ピカチュウ「ぐうううッ!」

シャドーボール……!?何故ムウマが 2つも技を持っている……!?

ムウマ「不思議でしょ?私の技はく ろいまなざしだけだったはずって思 うでしょ?」

ムウマは面白そうに笑っている。

ムウマ「わざマシンよ。争奪戦では3 つのそれが仕掛けられた……1つはノ コッチのが奪ったアイアンテール、 もう1つはスイクンが手に入れたまも る、そして最後の1つが、私のシャド ーボール」

ピカチュウ「何故お前がそれを手に 入れた!?そんな場面俺は見たこと がねぇぞ!」

ムウマ「ミュウツー戦の夜に、レジ ェンドの下っ端に密かに届けてもら ったのよ。直後にアンタが来てヒヤ ヒヤしたわ。バレたかと思った」

ピカチュウ「……!」

そうだ……!そういえば、あの夜…… 皆灯台で寝ている中で、何故かこい つだけは外にいた……!

ピカチュウ「お前……レジェンドだっ たのか……!」

ムウマ「微妙に違うようで合ってる わね。デルビルの仲間になったのも ただの気まぐれ。後から目的のアン タが仲間になるとは塵も思っていな かったわ。かなりのラッキーだった のよ」

ピカチュウ「それで仲間のふりして 今までノコノコついて来たってのか 」

ムウマ「そうよ。ちなみに、私はメ ッセンジャー。未来から来たポケモ ンはマダツボミとニューラだけじゃ ないのよ……!」

ピカチュウ「ピッピ!ピッピ、起き ろ!いつまでものびてるんじゃねぇ !」

ピカチュウは倒れているピッピに走 って近付いた。

しかしピッピからの返事はない。

ピカチュウ「オイ、起きろよ!何し てんだよ!」

マダツボミ「それ、死んでますよ」

ピカチュウ「な……」

ピッピは息をしていない。

ニューラ「残念ねぇピカチュウちゃ ん。最後のお仲間が死んじゃったわ ねぇ」

ムウマ「可哀想なピカチュウ……可哀 想なピカチュウ……」

マダツボミ「皆死んで、また一人…… アナタはいつも孤独……仲間の死とい う代償を払った先は……ただの孤独」

ただの孤独……ただの孤独……

ピカチュウ「やめろぉおおおおおお ッ!」

ピカチュウのかみな――――

ムウマのくろいまなざし!

ムウマ「させないわよ、ピカチュウ 。アンタの雷の恐ろしさは重々承知 だからね」

ピカチュウ「クソッ……クソぉおおお お!」

マダツボミ「そうです。その顔です よ。怒りと悲しみと憎しみと屈辱を 表現したその表情……その顔を私は求 めていた……」

ピカチュウ「マダツボミ……テメェ… …!」

マダツボミ「終わりですよ、ピカチ ュウ。では、さようなら」

マダツボミのソーラービーム!

ピカチュウ「…………!」

ピカチュウは動くことが出来ない!

ピカチュウ「サトシ、ごめん――――――――――」

ピカチュウは力尽きた!















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第3の部屋。

ピカチュウ「……誰もいない?」

ピッピ「本当だっピ。敵がいないっ ピ」

ムウマ「おかしいわね……今までの様 に誰かが待ち構えていると思ったん だけど」

ガガッピー

ニューラ「そこにはいないわ。ちな みに次の部屋にもいない。チャンピ オンの部屋へ来なさい」

ピカチュウ「……何故だ?」

ニューラ「当たり前でしょ?もう残 ったアンタらの敵は、2体しかいない の。マダツボミと、この私。ラスボ スがそんな中途半端なところにいて どうするの?」

ピッピ「なんだと思ったらそんな理 由かっピ……」

ピカチュウ「……ニューラ、お前もメ ッセンジャーか」

ニューラ「ピンポーン!大正解!ま ぁ実況兼参加者だけどねー。前回の マダツボミと同じ立場かな」

ピカチュウ「気に食わねぇな」

ニューラ「あーら。アタシもアンタ のこと、大・嫌・いだから。お互い 様ね。早く来なさい、待ってるわ」

ブツッ

ピカチュウ「…………先を行くぞ」














また俺はこの扉の前に立っている。

これをくぐれば、最後の戦いだ。ニ ューラと、そしてマダツボミとの最 終決戦だ。

ポケモンロワイヤルⅡが、終わる……

ピカチュウは扉に手をかけた。

ギィィ

マダツボミのソーラービーム!

いきなり現れた太陽光線はピッピに 直撃した!

ピッピ「――――」

ピカチュウ「……ピッピ!」

ピカチュウは吹き飛ばされたピッピ を追い掛けようとした、が。

ムウマのくろいまなざし!

ピカチュウ「……か、身体が、動かな い……?」

え……?

ムウマ「あら、残念だったわね、ピ カチュウ。せっかくここまで来たの に」

ピカチュウはムウマの声を疑った。

ピカチュウ「ムウマ……お前――――」

ニューラ「あーらごきげんよう!」

ニューラのだましうち!不意を突い たニューラの蹴りにピカチュウは地 面を引きずった!















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