びーえるです。
暗いです。
ご注意ください。
おかしくなりそうなくらい
長く感じた時間が過ぎ
タクシーが病院に着いた。
まだ報道されていないとは言え
念のため裏口から入れてもらう。
待機していた事務所のスタッフに
案内され、処置室のドアの前へ。
映画やドラマで見るみたいに
赤くランプが灯ってる。
ほんとにこんな風になってんだな。
信じたくない事実に
拒否反応を示したおれの脳みそが
現実逃避にそんなことを考えている。
「二宮さん、大丈夫ですか?」
「…うん。」
心配してくれるスタッフの声も
どこか現実味がない。
相葉さんが乗っていたロケバスが
高速道路で事故を起こして
怪我をした。
いま聞かされているのはこれだけ。
何で?とか
どうして?とか
聞きたいことは山ほどあるけど、
そんなことより
おれは
相葉さんに会いたい。
「怪我、ひどいの?」
ぼぅっと処置室のドアを
眺めたまま
おれはようやくこの一言が言えた。
一番、聞きたかったけど
一番、聞きたくなかったこと。
もしものことがあったら…。
そう思うと恐くて聞けなかった。
「怪我はそれほどひどくはないそうですが、」
スタッフは言いにくそうに
一旦言葉を切り、
顔を上げたおれと目が合うと
気まずそうに目を逸らして続けた。
「意識がないそうです。」