今日は、京都といっても、奈良に近い京都の南、京都府木津川市にある
知る人ぞ知る浄瑠璃寺の紅葉です。
奈良の平城京や東大寺からも近く、奈良時代に一時期都がおかれた恭仁宮跡も
浄瑠璃寺の近くにあります。
本堂 国宝
1107年(嘉承2年)の建立。
九体の阿弥陀像を横一列に安置するため、横に細長い堂です。
平安後期に建てられた九体阿弥陀堂は、藤原道長の造営した法成寺無量寿院を
はじめ、記録に残るだけで約30棟あったとされますが、
現存するものはこの浄瑠璃寺本堂のみだそうです。
池の反対側から本堂を見ると中央の阿弥陀如来の顔は本堂の庇に
隠れて見えません。池に映った姿をみると顔がみえるつくりです。
池に映して見ることで、極楽浄土の世界を見るように設計されています。
宝池をはさんで東側に三重塔 (国宝) があります。
1178年京都の一条大宮から移築されたものですが、この地に移された
お蔭で、その後の応仁の乱による京都の戦火を逃れ、
今に残ることができたようです。
この奈良と京都の境にひっそりと佇む国宝の三重塔、
本堂を望むお庭(重要文化財)は 無料です。
そして、九体の阿弥陀如来像(国宝)の安置されている本堂に入るのに
拝観料300円のみで住職のお話も拝聴できます。
アクセスが少し悪いためか、あまり有名ではありませんが、
歴史的にみても、非常に値打ちのあるお寺だと思いました。
このお寺がもし、東京近郊にあれば、とんでもない多くの人が
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