ゲーム「Only Up !」が発売されました。

その名の通り、プレイヤーは色々な構造物を上へ上へ登っていきます。遠方までリアルなグラフィックで、足がすくみます。

Only Up !  プレイ映像

最終ステージの映像は何?
最終ステージでは、黒い球体の中心に向かいます。あれは何でしょうか?
あの球体は「事象の地平面(イベントホライズン)」の最新の観測結果を映像化したものです。
宇宙にはブラックホールと呼ばれる大質量天体があります。しかし、大質量が一点に集中している(と仮定されている)ため強力な重量が発生し、ある距離まで近づくと光でさえ脱出出来ません。
光が脱出出来なくなる計算上の距離をシュバルツシルト半径と呼び、その境界面を事象の地平面と呼びます。ありとあらゆる物質及び情報を飲み込みますが、外から内側を覗く事が出来ません。

その意味とは?
最終ステージに事象の地平面を置いたのは、「究極の知的好奇心」の表現かと考えます。
人間の欲求は、まず生きるために必要なものを求め、それが満たされると金銭や社会的地位や異性や精神的満足を求め、更にそれが満たされると知的好奇心を求めるとされています。
「Only Up !」はスラム街(生きるために最小限)からスタートし、上に登ると便利な生活、不動産、お金、宗教、女の子、と現れて最上階に事象の地平面(知的好奇心)、があります。まるで人生や人類の進歩のようです。
更にゴールの先には宇宙船が置かれており、その先に続く可能性を示しています。
現実の人類は、ブラックホールを解明し、その先まで行けるでしょうか、楽しみです。

スタート地点
ゴール後