日本人の平均年収の減少

日本人の平均年収の減少が続いています。ベアや最低賃金の改定により表面上は増えているように見えても、円自体の価値の低下や周辺国の賃金増加により、相対的に減少しています。

2024年1人あたりGDP比較(ドル)


その理由と竹中平蔵氏
日本の所得減少を、竹中平蔵氏(小泉政権)の派遣自由化を原因とする方が居ますが、私は違うと考えます。社会の変容はテクノロジーによりもたらされると考えるからです。例えば、宗教革命は活版印刷技術により情報の独占が破らた事が原因で、ルターが居なくても他の誰かによりなされたでしょう。同じように竹中氏がいなくても今の状況になったと考えます。


平準化とエントロピー増大則
物理学(熱力学)にエントロピー増大則という基本原理があります。「状態は平準化する(障壁やエネルギー投入がない限り)」という簡単なものです。置いてあるコーヒーは冷めて部屋の温度と平準化し勝手に熱くなることはありません。
日本人の所得や雇用形態についても周辺国と平準化しただけと考えます。正社員(無期限雇用)なんて制度は周辺国にはないからです。2024年には 韓国台湾と平準化しました。今後、フィリピンベトナムと平準化するでしょう。日本ガイシ様HPより転載

なぜ今になって平準化?その1 輸送費
一つは海上物流のコストが下がった事です。海外発注の障壁が低減しました。家や車など輸送費が高い物品も海外生産が増加し海外労働者と平準化するでしょう。船舶は巨大化すると相対的に造波抵抗が減少し燃油費が下がります(別記事参照 )。

日本の海運3社がコンテナ輸送に関して合弁し(ONE JAPAN社)、人類史上最大級のコンテナ船をジャパンマリンユナイテッド社に発注しています。隣に並ぶ海上自衛隊最大の艦艇である「かが」が小さく見えますね。ブログ  安芸の国から 様サイトより転載

なぜ今になって平準化?その2 通信費
パケット通信技術を採用したインターネットにより通信費が劇的に下がりました。事務やコールセンターなどホワイトカラーの仕事が外注しやすくなり障壁低下により平準化します。日本語や日本の独自のマナーなどの障壁もありますがAI技術などで克服可能と考えます。インターネットの仕組み

なぜ今になって平準化?その3 制度
日本は自由貿易主義でありTPPなどの協定でヒト・モノの国際流通を促進しています。関税も低く抑えています。障壁低下により平準化します。トランプ大統領は逆に関税や国境の壁や入国審査を厳しくしてアメリカの地位を保とうとしています。

日本が平準化による所得低減を追求する理由
推測になりますが、日本は、労働者より、消費だけする者(高齢者、主婦、子供)、の数が多い社会です。労働者の給与も、輸入した物品やサービスも、安さを求める人が多いからではないでしょうか。アメリカは選挙で労働者の票が重要なため逆の政策になるのではないでしょうか?