夫が仕事に行けない日、
一日中リビングで寝そべりながら、スマホで動画を見て過ごします。
昼から酎ハイを開け、気づけば7〜8本。
「酎ハイ買ってきて」「タバコ切れた」——そんな頼みごとが飛んできます。
子供が帰ってきても、体を起こすことはありません。
「パパ、あそぼ」と言われても、「パパはいい」と答えるだけ。
なのに、子供への注意だけは一丁前。

また、寝そべったまま口だけで指図します。
「これ持ってきて」「あれやっといて」と、まるで召使いのように。
本当は「自分でやって」と言いたい。
でも、断るとすぐ不機嫌になり、怒鳴られることもあったので、私は何も言わず、言われるままに動いてきました。
その姿を子供も見ているからでしょう。
最近は、子供まで同じようにいいなりになってしまいました。
夫にもう何も期待していません。
正直、夫がいない日の方が心が落ち着きます。
けれど、彼は仕事にあまり行けないため、
ほとんど毎日、同じ空間にいなければならない——それが今の現実です。
それでも、どうにも抜け出せない苦しさの中で、
私は少しずつ、“小さな希望”を見つけられるようになりました。
根本的な解決はなくても、
安心できる瞬間、嬉しい出来事、心がふっと軽くなる時間——
そんなものが、思っていた以上に、あちこちに転がっていたのです。
「自分から見つけに行く」
たったそれだけで、世界の色が少し変わって見える。
今はまだ途中だけれど、
その小さな一歩が、確かに私を救ってくれています。


次回:小さな楽しみ、希望を見つけにいく。