お付き合いが始まってからも正直関係はあまり変わりませんでした。

私がもっぱら相談相手役。

いろんな事をアドバイスしたり教えたりと母親のような感じ。


他人との距離感、
物事を決めるときの優先順位、
お金の使い方、

などなど。

道徳や倫理を私なりの価値観で教えてるって感じ。

その辺は、協力隊の活動とほぼ同じです。

一番感慨深い想いをしたのは、彼の鋼の精神力と純粋さでした。

私の理解での彼の生い立ちはこう。

物心ついた頃からおばあちゃんに育てられた。

家が貧しく、授業料が払えず、学校を転々とした。

思春期は友人宅に世話なり、友人のおばさんがあまりに良くしてくれるから、その人が自分の母親なんじゃないかと密かに思っていた。

ある日、近所の人から「あれがお前の父親だ。教師だよ。」と、自分にそっくりな人を指さして、教えてもらった。後に亡くなったことを知る。

成人し、母親が首都で暮らしていることを知る。
種違いの5人の子供と暮らしており、一時期一緒に暮らすが、疎外感で一人で村に戻ってきた。

その後、国立公園で働く親族のコネで面接を受け、合格。


英語の発音などの研修を受けて、国立公園のガイドになって働き始め、今に至る。

いわゆる、中学校か高校で先生が立場を利用して生徒を妊娠させ、彼が生まれたわけですね。

頭に来るけど、よくある話。

私の配属先の高校でもありました。

母親は学校に戻ったのか、別の地域に行ったのか、彼にとって「捨てられた」想いだったよう。

出会った頃はよく、自分はストリートチルドレンだと言っていました。

彼の住むコミュニティは貧しいけれど街全体としては裕福な家庭が多く、貧富の差が目立つ地域。


街を歩くと自分の貧しさが際立ち、惨めだったとよく言っていました。

他の貧しい地域で活動している仲間からもっと劣悪な環境を聞いたり、訪ねたりしていた私にとっては、正直、よくある話です。

それでも、彼には妬み嫉みといった陰湿な部分が全然なく、とても素直で純粋な心を持っていたんです。

ここも、ポイントが高かったかな。

今回はここまで~