2006/2/11(土) 午前 0:00
NYの友達が連れていってくれたダウンタウンのライブハウスで演奏していたのが、ニューヨリカン・サルサ・ボーイズというバンドで、ロベルトさんはそこのピアニスト。
ひょろっとした地味めのルックスの気のいいおじさん。
彼らはセミプロだけど、ステージの盛り上げ方、シンガーのキャラ、すべてにおいてとても魅力のあるバンドでした。
私は、その日聞いた中の一曲、ティト・ニエベスのナンバーを譜面に起し、2度目の時に持っていきました。
彼にコードの間違いをチェックしてもらおうと思って・・・
そうしたら、私に「やりなよ!!」と言うのです。
リーダーは明らかにためらっていたし、私も、あっけにとられました。
だって、彼は私の演奏を聞いたことがないのです!!
それをいきなり本番ステージで、セッションさせようというのだから!
でも、なぜか彼は、「大丈夫!彼女はやれるから!
オレが保証するから!!」と言って、ついにリーダーを渋々承知させてしまいました。
リーダーが私を紹介してくれると、それだけで客席から「ヨーコ!!」と激励の声、イントロを弾き始めるとまたワーッとどよめきが起こり、私は自分が受け入れられているうれしさでいっぱいでした。
曲が終わると、お客さんもバンドメンバーも次々に握手を求めて声をかけてくれて・・・
こわもてマイケル・J・フォックスといった感じのリーダーも、「いやぁ、どうなることかと心配だったけど、良かったよ。僕の別のバンドで一緒にやらない?」と。
この夜は、ひとりのアパートに戻ってうれし泣きでした。
NY到着初日にして、ブッキンッグミスで、ステイ先に泊まれず、スーツケースを抱えて、夜のストリートで途方にくれた事。
ようやくたどりついた仮の宿の日本人管理人のめちゃくちゃ冷たい対応・・・
福岡で知り合って、NYに来たら連絡して!いろいろ案内してあげるよ!と言ってた某伝説のバンドのシンガーは、何度連絡してもなしのつぶて・・・
住まい探しの苦労、ルームメートとのいざこざ、ケガに病気、失恋、弱り目にたたり目で詐欺にあったこともある。
やっと、ここまで来れたんだ、と感無量でした。
ロベルトさんは、ニコニコしながら、見守ってくれました。
有名プロシンガーでも、自分のステージに同業者を決して飛び入りさせない人もいるんです。
ロベルトさん、元気に弾いていてほしいな。
