依存症現場で勤務した経験と、ネットやSNS等で聞こえてくる当事者の意見や現状などを見て、以下、私の個人的な見解です。


依存症の正しい知識の広まりが遅れている事によりどんな弊害が起きるかというと



①本人が依存症だと自覚できない


②依存症支援・治療サービスが不足する


③家族・世間から正しく理解されない


④身近な支える人が依存症を学ぼうとしても、リソースが圧倒的に少ない


⑤なぜ甘やかすのか等家族や身近な人がいわれのない批判をされる


⑥依存症だという事を本人も家族も隠すようになる


⑦よって世間から本人も家族も孤立してしまう


⑧共依存だと気づかずに陥ってしまう率が上がる


⑨気付いても治療に繋がらない又はその支援がない



要するに政府はまず、一番先に依存症についての国民への教育を確立しなければならないのでは…と思うのです。


「ダメ絶対」だけでなくて、依存症とは一体何か知識として学ぶこと、背景などを理解すること、そしてもし自分が違法薬物に出会い摂取してしまいそうになったら、又はしてしまったらどこに相談すれば良いのか。


違法薬物を一回でもしたら人間をやめなきゃいけない、とう間違った思想ではなく、違法薬物に手を出してしまうほどの悩みや耐え難い事が自分の人生に起きた時、どうすれば良いのか、どこに助けを求めたらよいのか、人間をやめずに生きて回復して尊厳のある人生をどうやって生きていくか、それを教えるのが依存症教育であり、認知しなければならない事だと、私は思うのです。