今村元復興大臣の発言が、また色々と物議を呼んでおりましたね。
確かに、あの発言は頂けないでしょうし、辞任も止む無しだと思います。
が、報道の仕方もいかがなものかと・・・
問題とされた発言は、
「これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。」の部分。
この部分を抜き出せば、とんでもない発言と取れる。
しかし、この発言には前がある。
記者に問われ「それなら取り消す」 今村氏、主な発言(朝日新聞)
ちょっと、引用させてもらう。
「(東日本大震災は)死者が1万5893、行方不明者2585、計1万8478人。この方が一瞬にして命を失ったわけで。社会資本の毀損(きそん)も、色んな勘定の仕方があるが、25兆円という数字もある。これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)なですね、甚大な被害があったと思う」
被害の大きさを話した後の比較級として「良かった」を使っている事が分かる。
まぁ、ここで比較級で「良かった」を使うセンスは疑うけどね(苦笑
数字を上げて、比較的人口や経済活動の少ない東北においても、これだけ甚大な被害があった。
これが人口、経済活動が集中している首都圏で起こっていたらと考えると、より甚大な被害となったと思うくらいの表現にならなかったのだろうか。
これでも、首都圏中心の考え方と取られるかも知れないが。
全体をとらえて見ると、言わんとしている事と「東北で良かった」だけをとらえての報道から受ける印象は多少異なる。
ただ、「東北で良かった」と言ったばかりに、東北でもあれだけの被害がでたとは捉えられないだろうなぁ。東北だからあれくらいの被害で済んだと受け取るのが、普通だよな。
だからこそ、決して、許されるべき発言ではないし、取り消して済むような言葉でもない事になる。
それでも、「東北で良かった」の発言部分を流しての報道もねぇ~
全体の文脈から意図も正確に伝えるのが報道の役目じゃないの。