ちょっとした事から、今日のブログタイトルの言葉を思い出した。
筆者の所属する部署では、顧客との製品仕様を取り交わすための書類作成も行っている。
部署の女子社員の仕事なんですけどね。
で、その書類をQA、いわゆる品質保証の部門の担当者がチェックを入れる。
まぁ、それはそれで当然の業務なので異論はない。
ただ、とある担当者が、実にくだらない事にこだわって修正した方がいいのではとおっしゃる。
正確には、書類を作成した女子社員に、色々と難癖を付けているのが聞こえてくる。
今日と言うか、日付が変わっているので昨日の話になるのだが・・・
製品仕様の取り交わし文書なので、当然のように原材料の項目がある。
が、メーカーとしては原材料はノウハウになる事が多い。
なので、非開示としているが、空欄と言う訳には行かないので、一般名称を記載する事が良くある。
料理に例えるなら、レシピに味噌と書いてあるようなものかな。
味噌と言っても赤味噌、白味噌、合わせ味噌などあるし、赤味噌でも愛知なら八丁味噌なのだが、信州味噌もある。
更には、製造メーカーによっても微妙に違いがある事はお分かり頂けるだろう。
秘伝の味を出すために使っている味噌が、どこの銘柄かは教えないと言う事ですな。
それで、原料に味噌、規格は味噌である事ってな書き方しかできない訳で。
そうしたら、そやつは味噌が味噌である事をどうやって証明するんですか?と来たw
規格に味噌である事と書いてあるなら、それを判断する方法が明確でないとダメではないか?と(爆
おいおい、そりゃないだろう(苦笑
横で聞いてて、無性に腹が立って来た。
思わず、ばっかぁじゃねぇ~のと言いそうになったが、そこは抑えてwww
原料は非開示なんだから・・・
味噌は味噌なの。
注文した通りの銘柄の味噌が入荷したかは、受け入れの時にチェックしているって。
それに実際の原料には原料メーカーの検査成績書が付いてくるの。それでも、間違った銘柄でないか、決められたスペックのものかもチェックしているんだから。
それじゃ、味噌が味噌である事の証明にならないのか?と、ついつい口をはさんでしまった。
それ以外でも、どうでも良いような事の言葉尻をとらえて間違っていませんか?と来た。
今までもこれでやって来ましたと女子社員が言うと、それは前の人が見ていなかっただけじゃないですかとのたまわった(笑)
てめぇ、何様だ????
そんなやり取りがあった帰り道、車を運転していてふと浮かんだのが冒頭の言葉。
あぁぁ、こう言うヤツが無能な働き者ってヤツなんだなと思った次第で。
これは、ドイツ陸軍のハンス・フォン・ゼークト氏の言葉とされている。
有能な怠け者は司令官に、有能な働き者は参謀にせよ。
無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。
無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。
と言う言葉の一部らしい。この意味は、
「有能な怠け者」は有能であるが故に事の是非を決することができる。そして、怠け者であるが故に他人を用いて任せることもできるので上に立つ者として最適である。
「有能な働き者」は事を判断することはできるが、働き者であるが故に他に任せきることができない。よって、上に立つよりも参謀として輔佐する立場が適当である。
「無能な怠け者」は自分で判断できないし、自ら動こうともしない。よって、命ぜられたことをそのまま遂行する立場に適任である。
「無能な働き者」は自分で適切な判断もできないのに、勝手に動く。これは、余計な事をして迷走する者である。
だそうだ。
そう、無能な働き者は的確で正しい判断もできないくせに、自分の判断が正しいと信じ込んで物事を行う。結果としてそれが誤りや無駄な事に気づかず、自分は仕事をしたと満足している。
でも、その誤りを他の人が直したり、無駄な事がやらされたりで仕事が増えてしまう事が分からないから始末が悪いと言う事ですな。
おい、品質保証のK藤。お前の事だよ!!