それでは、土曜日に行った車いじりの続きです。
前回と同様に、興味のない方はスルーして下さいね。
あいかわずの長文記事になりますので(笑)
S2000のクラッチマスターシリンダーの交換作業の様子は、
今回は、スレーブシリンダーとクラッチホースの交換になります。
マスターシリンダーが、ペダルを踏む人の力を油圧に変換する装置であるのに対して、スレーブシリンダーは、その油圧を力を受けてクラッチ部分を動かして、離す役割をします。
殆どが、車の下に潜っての作業です。
作業する向きの関係で、助手席側から潜り込んで、スレーブシリンダーにアクセスします。
取り外すのは、ホースをつないでいるバンジョーボルト、14mmのレンチにて。
スレーブシリンダー本体を止めているボルト2本、12mmのレンチ。
まずは、ホースを止めているバンジョーボルトを緩めて、外します。
ボルトを抜くと、ボルト側に1枚、バンジョーの内側に1枚、ワッシャー状の金属パッキンがあります。
これは、新品に交換するので、どこかに落ちても気にしないふり男の子で。
ボルトを緩めると、残っているフルードが漏れて来るので、真下で作業しないように注意しましょう。
写真はピンボケですが、ボルトを抜くとスレーブシリンダーからホースが外れます。
ホースを変えない場合は、この後スレーブシリンダーの取り外しになります。
今回は、ホースも交換するので、ホースの取り外しから行いました。
ホースの先は、
このように、マスターシリンダーからのオイルラインにフレアナットでつながれています。
ホースを固定しているクリップを引き抜きます。
クリップを外すと、こんな感じになります。
ホースとオイルラインを切り離します。
ここでも、10mmのフレアナットレンチが必要になります。
こちらも、結構きつく締まっていました。
と書いて、気づいたのですが・・・
ホース部が回り止め構造になっているので、良かったのですが、本来であればクリップを外す前に、こちらのラインを外して置くべきでした。
ここも、フレアナットを緩めると、フルードが漏れて来るので注意です。
ナットを緩めてしまえば、ホースは簡単に取り外せます。
続いて、スレーブシリンダーを取り外します。
ボルト2本を緩めて抜くと、意外と強い力で押し出されて来ます。
怪我をする程ではありませんが、予期せぬ動きに、ちょっとドキッとしました。
古いスレーブシリンダーを外したら、新しいスレーブシリンダーを取り付けます。
スレーブシリンダーの先端、球形部分にはグリスをしっかりと塗って置きます。
塗るよりも盛るくらいかな。
ゴムカバーの中に指を入れると、くぼみがあるのが感触で分かります。
そのくぼみに合わせるようにスレーブの先端を差し込みます。
反発力を感じれば、うまくはまった状態ですので、そのままネジ穴が合う位置まで押し込みます。
穴があったら、すかさずボルトを1本ねじ込んで仮止めします。
もう1本も穴の位置を合わせて、ねじ込んで行きます。
ある程度、締め込んだら左右を少しずつ均等に締め付けて、本締めします。
これで、スレーブシリンダーの交換は完了です。
次に新しいホースを取り付けます。
オイルライン側の端をプレートの穴に差し込みます。
かまぼこ形をしているので、入る向きは必然と決まります。
ホースを差し込んだら、クリップをはめて固定します。
ホースを固定したら、オイルラインのパイプを差し込んで、フレアナットを締め込みます。
スレーブ側をつなぎます。
バンジョーボルトに新しい金属パッキンをはめます。
このボルトをホースのバンジョー部分に差し込みます。
バンジョーの反対側にボルトの先が出てくるので、そちら側にも金属パッキンを入れます。
ホースのバンジョー部分をパッキンではさむ形になります。
その状態で、スレーブシリンダーの取り付け穴にボルトをねじ込みます。
締め付けて行くと、パッキンが潰れていく感触が分かると思います。
以上で、クラッチホースとスレーブシリンダーの交換は完了です。
最後の仕上げは、フルードを入れて、エア抜きです。
エア抜きに使った道具。ワンマンブリーダー。
エア抜きを手伝ってくれるような連れ合い、友人はいませんが、何か?
それは冗談として、できれば今回のように車の下に潜ったりするような場合は、二人以上で作業する事をお勧めします。万が一と言う事もありますから。
筆者が一人でやるのは、何かあったら(車の方に)手伝ってもらった人の気分も害する事になりかねないので。
責任はオーナーにあると言っても、手伝った友人とかがミスをして壊したなどがあったらねぇ。
話が逸れましたね。
では、エア抜き作業に入ります。
スレーブシリンダーのブリーダーボルト(バルブ)を緩めます。
8mmのレンチでした。
ブリーダーボルトのキャップを外して、ワンマンブリーダーの口をはめ込みます。
アップです。
ブリーダー側がセットできたら、マスターシリンダーのリザーブタンクにフルードを入れます。
スペースがないので、ボトルから直接、注ぐのは難しいと思います。
フルードを抜くときに使ったスポイトで入れました。
エア抜きなので、目一杯入れて置きます。
運転席に座って、ペダルを踏み込みます。
ペダルは戻ってこないので、自分で戻します。
2、3回繰り返して、ブリーダーのボトルにフルードが入ってきているかを確認します。
同時に、リザーブタンクの液量にも注意します。
今回は、パーツの総取っ替えだったので、フルードは綺麗な状態になっていて液が入れ替わったのか、エアが抜けたのかが分かりづらかったです。
エアが抜けたと思ったところで、ブリーダーボルトを締め付けてクラッチを踏んで見ます。
踏みごたえがあり、きちんと戻ってくればエアを抜けているはずです。
やってみて思いましたが、クラッチが軽くなり、エア抜けたのか不安で、何度かやり直してしまいました。
ワンマンブリーダーを使うのには慣れが必要ですね。
エア抜きも終わって、周りに付着したフルードを拭き取って綺麗にすれば、全作業の完了。
あっ、リザーブタンクの液量はMAXラインに合わせて置きました。
取り外したパーツ類です。
この後、速攻で片付けをして、試運転を兼ねてYOZZYさんとのティータイムに向かいました。
が、クラッチのミートポイントがメッチャずれていました。
思いっきり奥でつながる状態でした。
クラッチペダルを踏み込んで、ちょっと戻したところでミート!!
思わず、エンストwww
取り敢えずは、そのままで。
帰ってから、ミートポイントの調整をしました。
調整は、
写真のロックナットを緩めて、ロッドを回して長さを合わせます。
しかし、このナットがすごく固く締まっていました。
普通のスパナでは舐めそうで・・・
運良く、購入してあったフレアナットレンチが10×12だったので、その12mm側が使えました。
クラッチのマスターシリンダーをDIYで交換しようとする人は組み付ける前に、このロックナットを緩めておいた方が良いと思います。
ミートポイントを合わせて、ロックナットを締め付けてコンプリート。
では、念のために、
この記事を参考にされる方は、あくまでもオウンリスクにてお願いします。
今回のクラッチホース、スレーブシリンダーの交換だが、作業の方法、人選は全て君に任せる。例によって、君、もしくは君の友人が怪我、あるいは車を壊しても当局は一切関知しないから、そのつもりで。
成功を祈る。