Aventure
-二人の海-
yai
バスから降りて
二人 少し歩いた
風の強い街
何も言わずにただ……
馴れない手つきで
煙草に火をつけても
乾いた音と消えてゆく
★君は静かに風をさえぎる
そのやさしさを思い出せずに
アヴァンチュール 記憶はすぐに
セピア色 そして朽ち果てるね
二人で海にでかけた あの夏
幸せだった筈なのに
嗚呼 幸せだった筈なのに……
夕陽の中で
日々の鬱憤(うらみごと)とか
海辺でしゃべったね
見栄を張っていたね
遠くに映る(みえる)知らない街並(ばしょ)に
思い そっと馳せて 何もなく
君への想い止められなくて
もう何もわからない つかめない
君は変ったね 哀しいくらい
わかっているけど歯止めきかない
大好きだよと 素直に言っても
もう遅いと 知っているのに
★Repeat
アヴァンチュール 記憶はいつか
灰のように そっと朽ち果てるね
二人で海にでかけた 最後の夏
幸せだった筈なのに
幸せになる筈だったのに
君を幸せにする筈だったのに……