EF65[新] 形態完全解説


 JR貨物で貨物列車を牽く機関車の中で、定期運用を持つ最古の形式であるEF65形電気機関車。近年、登場時の塗装にリバイバルしたことも相まり、ファンの間で大きな人気を誇る。


 この機関車、遡ること約50年、国鉄時代に製造された。それから幾多の転配や改造を経て、もはや同じ個体は一つも存在しないと言っても過言でないほど、仕様が多様化している。


 そんなEF65。現在、JR貨物・新鶴見機関区に37機、JR東日本・尾久車両センターに3機、JR西日本・下関総合車両所に10機が所属している。しかし、JR東日本は2024年度までの機関車全廃を掲げ、JR貨物も最終全検が終了するなど、先は明るくないと思われる。


 特に最後の定期運用を持つ新鶴見機関区のEF65は、形態が極めて多種多様である。今回は、そんな新鶴見EF65の実態に迫っていく。




EF65 2065


2065号機の2エンド側。塗装変更の時期が
早いため、色褪せも進んでいる。
2022.2.28 撮影 1093レ
総武快速線 東船橋~津田沼

 


 2139号機がファンサービスで国鉄色に復元したのち、塗装経費削減のために本格的な国鉄色復元に踏み切った第一号機。新製以来新鶴見生え抜きである。

 他の機体より少し紫を帯びた、国鉄時代に近い塗料「フタル酸エナメル」を使用しており、白塗装されたステップと相まり、人気が高い。



    

来歴





1977.1.13 落成。新鶴見機関区に配置

     製造所 川崎重工、富士電機


1987.7 ホワイト・ブルーを基調とする

    「試験塗装」に塗装変更


1998.6 検査に伴い、国鉄色に塗装復元


2004.3 更新工事 3色更新色に塗装変更


2010.5 2色更新色に塗装変更


2017.10 国鉄色に塗装復元



    

形態

基本形態

プレート色……………赤

スノープラウ………‥有り

ホイッスルカバー‥有り

ステップ…‥…‥…‥…‥白塗装

MRコック...............白塗装

その他特筆事項……フタル酸エナメル使用


詳細は中特さんがまとめておられます↓

https://twitter.com/chutokutakao/status/1395709943584493569?s=20&t=zIx8MUWxZ5HW-UJaywP-bw


↓写真で解説



↓青の色合いを比較。

←フタル酸エナメル(2065号機)
アクリルウレタン(2101号機)→


    

最新検査

最新全検 2017/10

最新台検 2020/11(A1台検)


残るのはあと2年ほどでしょうか...?