親が子どもの将来に安定性を求めることは、愛情の表現の1つです。
とってもとっても素晴らしいことです。
同様に、子どもが親の期待に応えようと必死になること、これも愛情表現の1つです。
とってもとっても素晴らしいことです。
そして、それは子育てという長い長い時間の中で幾度となく繰り返されていきます。
もちろん反抗期もありますが、それだってお互いのことを思いやった結果としての1つの『ねじれ』だと言えます。
ただし。
一方でこの愛情を「第三者の目で見ること」もできないと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
私は過去に、何度も
『本当は○○になりたいけど、親が公務員になれっていうから公務員目指すんだよね』
といった類の言葉を子ども本人の口から聞いてきました。
親は愛する子どものために、将来安定した職業についてほしいと願う。
子どもは親に喜んで欲しくて、それに精一杯応えようとする。
公務員が悪いわけじゃない。
そもそも公務員がいなければ財政や市民活動は成り立たない。
とっても大切なお仕事です。
でも、それは結論でいえば、
『子どもが決めた人生じゃなく、親が決めた人生』
です。
ちなみに話は少しそれますが、こちらをご覧ください。
※国土交通省『我が国の人口の長期的推移』より抜粋
これは、国土交通省発表の『人口推移』です。
注目してほしいのは、2050年。
しかも『低位推移』で見てみてください。
今の小学校1年生が40歳、中学校3年生で51歳の頃のお話です。
人口が終戦直後と同じ程度まで減少すると予測されています。
人口が終戦直後まで下がったらどうなるのか。
話は単純です。
人口が減るということは、単純に経済力は低下します。
つまり、生産力と購買力のお話です。
企業の場合どうなるか。
『人口減少=販売数の減少=売り上げ減少=企業数の減少』
公務員の場合どうなるか。
『人口減少=地方自治体数の減少(合併)=公務員数の減少・削減』
※引用元「日経新聞」
です。
こう考えれば、公務員が必ずしも安定だとは言えません。
また、募集定員が減少することも考えれば、公務員になること自体も難しくなります。
では企業はどうなのか。
企業にとっても厳しい状況は変わりませんが、公務員と違って「活動域の限定」という縛りはありません。
つまり、企業の場合は仕事の場が日本やその地域だけに限定されることなく、例えば中国やインドなど、人口の減少の影響を受けない環境に活路を見出すことができます。
それは個人でお仕事をする場合も同様です。
こうした結論から言えること、それは、
もう、公務員と会社員とどちらが安定しているかなどと行った、ミニマムな話ではなく、
『子どもたちの将来の働き方にセオリーはない』
ということです。
昔のように良い学校に行って良い会社に努めれば将来安泰という図式も、公務員になれば安定という図式も通用しない時代です。
そんな時代へとものすごい早さで移行している今だからこそ、一度は子どもたちにこう伝えてほしいのです。
自分が将来どうなりたいのか。
自分が何をしたいのか。
自分がどう生きたいのか。
『自分の魂に聞け!』

