人混みから外れて、京都でのゆっくりとした時間を味わいたいなら
こちらをお勧めします。

三十三間堂、智積院のあるエリアから少し足をのばし、
住宅に囲まれた場所にひっそり在るのが河井寛次郎記念館です。
陶芸家河井寛次郎が日本各地の民家を参考にしつつ、独自の構想のもとに設計し、
建築されたのがこの家です。

河井寛次郎が亡くなったあと、寛次郎の作品や蒐集品を展示する記念館として公開されました。

寛次郎の作った椅子に腰掛けぼぅっとしたり、畳敷きの和室に腰を下ろして作品を眺めたり、
ほんとうにのんびりとした時間を過ごすことができます。

作品だけでなく、パンフレットや壁にかけられた額などで寛次郎の言葉に触れることができました。
最も印象的だったのは、パンフレットに記載された言葉。

「驚いている自分に驚いている自分」
生活の身の回りにある素晴らしいもの、美しいものに気付かせてくれる時間を
過ごすことができます。


■河井寛次郎記念館
京都市東山区五条坂鐘鋳町569
電話・FAX 075-561-3585
http://www.kanjiro.jp/
吉永小百合さんが出演していたシャープAQUOSのCMを覚えている方がいるかもしれません。
和室と外に広がる美しい庭園が映える印象的なCMです。

その撮影場所が京都にある重森三玲庭園美術館です。
京都大学の正門近く、吉田神社の鳥居を住宅街の方に進んでいくと、
民家の中にひっそりと佇んでいます。


■重森三玲庭園美術館
京都市左京区吉田上大路町
詳細は、
http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/association-jp.html


こちらは事前予約制になっているので、基本メールでのお問い合せが必要となります。
私が訪れたときはあいにくの大雨で、庭園は見せていただけたものの、
見学は中止で建物の中を見ることはできませんでした。
縁側から雨が吹き込んで建物が痛んでしまうのを防ぐためということです。仕方ないですね。


海に浮かぶ島々を表しているという庭園は、それだけでも見る価値がありました。
昨年中止になったのは5回あったということで、なんとも運のないわたし…。


ただ、こちらの庭園以外にも京都で重森三玲さんの手がけた庭園を見ることができるそうです。
天気が心配な方は、中止になった場合の代替プランも考えておくといいかもしれませんね。
ちなみに、美術館の方からは
重森三玲庭園美術館からのアクセスが良いということで、東福寺をおすすめされました。
(出町柳まで行って、そこから京阪電車で行くことができるみたいです。)


重森三玲さんの手がけた庭園
・東福寺 方丈庭園 1939年、京都市
・光明院 波心庭 1939年、京都市
・瑞峯院 庭園 1961年、京都市
・龍吟庵 庭園 1964年、京都市
・霊雲院 庭園 1970年 - 71年 京都市
・松尾大社 松風苑 1975年、京都市