公開日:2012年11月17日
発売日:2013年4月24日

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Qって

改めて見てみると、

さて、渚カヲルをどうしよう?

・・・みたいなところから作られた物語。

そんな風に感じました。

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Qは

破のラストで、

シンジが綾波を助けようとした結果サードインパクトが発生し、カヲルがMark.6と「カシウスの槍」を使って強制終了させたものの、人類や世界には大きな被害をもたらし、このことは後に「ニアサードインパクト」と呼ばれるようになり、シンジ(と綾波)は初号機の中に取り込まれてしまう。

そんな破から

14年の時が経過してようやく初号機の中から解放されたシンジだが、シンジは「破のラスト」を、

「ぼくは、綾波やネルフのみんなを救うために命懸けで戦って使途を倒した功労者。」・・・と思っていたのだが、 シンジと綾波を接触させることでサードインパクトを発生させるのがゲンドウの計画だったため、まんまとその罠にハマったシンジは、

世間から見れば

ニアサードインパクトを発生させて世界を破滅させた危険人物扱いで、監視され、爆弾首輪を着けられ、14年間のことは誰に何を聞いても説明してもらえず、全員から(ほぼ)無視されるという状況で、精神的に追い込まれていく。

そんなシンジにも

カヲルだけは唯一優しくしてくれるのだった。

・・・みたいな物語

以前に劇場で見た際は

ミサト達はシンジに

なぜこの14年間のことを何も説明しないの?

様々な感情や苦労があったことは分かるが、

優しさからの説明ではなくとも、

例えば、

これがお前の犯した罪だ!!

・・・みたいなやり取りくらい、

あっても良さそうなものだけど、

そういうのすらなく、

徹底して無視するから、

なんだこのダメなシナリオは?

・・・と感じていて、

だから

劇場で見た際は、

シンジとカヲルの連弾を見て、

なんじゃこりゃ?

すっげーーーつまらないんだけど笑い泣き笑い泣き笑い泣き

・・・としか思わなかった。

でも今回見たら

こんな展開になった理由が、

(様々なキャラの心境に、作り手の意図も)

なんか分かった気がしたので、

連弾のシーンも楽しく見れました。

 

エヴァンゲリオンとは

昔も今も、

碇シンジを暴走させて世界をブチ壊す。

・・・みたいなラストに向けて

展開していく物語で

普通のロボットアニメは、

主人公が精神的に少しずつ成長するけど、

エヴァは

ダメ人間が暴走するから、

何が起こるか分からない!!

・・・みたいな、

怖さ(面白さ)」を見せようとしているので、

いかにして主人公を成長させないか!

・・・という部分に、

こだわってるように感じます。

主人公が

成長しないようにしているから、

少し成長しても突き落としたりするし、

出てくる大人もダメ人間ばっかり。

だから今回

エヴァはそういう物語なんだ。

・・・という前提で見ていたら、

全然違う世界が見えてきて、

がとっても面白かったよ。

 

「AAAヴンダー」

1回目も2回目も

一見してエヴァらしからぬ

空中戦艦が発進するシーンは、

ドキドキワクワクだった爆笑拍手

 

「エヴァ13号機」

よく見ると、

胸が怒ってる人の顔見たい。

 

ところで

注意ここからはネタバレ?のゾーンです

カヲル君のシーンや台詞から、恐らくこの世界はループしてるっぽいけど、そういう世界の中で、綾波とカヲルには複数の体があり、綾波は前の綾波の記憶を引き継げないのに対し、カヲルは前のカヲルの記憶を引き継げるので世界がループしてることを認識している。

映画を見てればそれはなんとなく分かるけど、

ネットにはそういう研究者がたくさんいて、それらの研究結果を読むと、実は普通に見てると見逃しまくってる細かいネタが多々隠されていることを知り、

エヴァンゲリオンすっげーーー深い。

さすが庵野総監督って思う。

そしてどうやら

ゲンドウ君も何かしらの方法でそれ(ループ)を知り得てるっぽいのが、ゲンドウ君や冬月君の台詞から感じとれるんだよね。

ゲンドウ君も恐ろしい。

庵野総監督いわく

エヴァはデビルマンの

呪縛から逃れられなかった。

・・・という発言が過去にあるけど、

原作版デビルマンは

バイオレンスジャックや

デビルマンレディーなど、

世界が何度かループしてるので、

その辺りが、

新劇場版がループしたヒントなのかな?

・・・なんてことを想像して楽しんでます。

 

最期の映画は

どうなるんだろ?

これがバイオレンスジャックだったら

トップをねらえ!とか

出てきちゃいそうだけどねチュー

とにかく

多少難解なお話だったとしても、

幸せで、

楽しいラストにして欲しい。

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