レンタル:2007年2月23日
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●お話
惑星クエント消滅後、キリコたちはニュートラルシティのア・コバへ流れ着いていた。だが、ヂヂリウムの禁断症状に陥っていたフィアナが、何者かに連れ去られてしまう。バララント製PSニーバとのバトリングをキリコに強要しようという、マッチメーカー・チェロキーの仕業であった。キリコはフィアナを取り戻すため、バトリングを受け入れた。チェロキーの注文に従い、ATの肩を赤く染め上げるキリコ。それは、あの忌まわしきレッドショルダーであった頃の戦闘マシンに徹しようという、キリコの決意である。だが、奇しくもニーバの正体は、かつてレッドショルダーの蛮行によって肉体を失った兵士であった。ニーバはおのれを地上戦艦の制御中枢として組み込み、バトリングに挑む。地上戦艦対AT、世紀のビッグバトルが始まった──!
テレビシリーズ・ラストシーン直前に位置するOVA第2弾。史上空前のバトリングに臨んだキリコの戦いが、存分に描かれる!
~サンライズ公式サイトより~
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●感想
ついに8本目まで来た。
このOVAは、TVシリーズの最終回直前に挿入される物語。
ワイズマンを倒した後、キリコとフィアナが冷凍睡眠するまでの空白を描いた物語。この物語では、大きく2つのことが描かれている。
1つめは、
ロッチナはペールゼン亡き後、PSとPSのデータを入手しようとあらゆる手を尽くすが思うように情報を得られず、引き続き探しつつも、部下に命じてロッチナ版PSの研究を行っていた。
(恐らくはワイズマンが死ぬ前から研究していたのだと俺は思う)
・・・という話。
ペールゼンが研究していたPSは、死ねない運命を持つキリコを殺すことの出来る兵士で、それこそまさに完璧な兵士。だが、ペールゼン亡き後はただの超人兵士の研究に変わっていた。
ところが・・・、
ロッチナの部下は単純に強さだけを求め、半分機械の体にしてまで完成させた兵士は、ただの怪物兵(モンスターソルジャー=MS?)だった。
その方向性で理想のMSを完成させたら、
きっと、こうなっていたに違いない
でもね、
これがサンサの辺りの物語なら素直に楽しめると思うけど、このタイミングでこんなことしてるのはおかしいんだよね。ロッチナはキリコがワイズマン(神様)の後継者であることを知っていて、そうなることを信じてキリコをクエントに向かわせたはずで、仮にワイズマンの死後に研究を始めたのだとしても、キリコがただの強い兵士でないことはわかってるはずだし、天才ペールゼンでも完成できなかった研究なのに、何を今更、こんな中途半端でアホみたいな研究してんだろ?
・・・という違和感のある物語ではあった。
2つめは、
キリコが、
フィアナはこの時代を生きられないと悟る物語。
PSのフィアナが生きていくには精製度の高いヂヂリウムが必要で、精製度の低いヂヂリウムでさえ高級なのに、精製度の高いヂヂリウムは高いだけでなくなかなか見つからない。そのため、キリコとゆかいな仲間たちはヂヂリウムの入手に非常に苦労をするし、そこを付け込まれて狙われてしまう。
・・・という物語でもある。
まあでも、
つまらない訳ではないけど、ボトムズにしては珍しく、ガンダムみたいに取って付けたような後付けOVAだったな。
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