ちいちゃんが今日の朝、正確には30日の朝方に亡くなりました。
胃ガンでした。
リンパ節の癌だね。
体調が悪い日々が続き病院で検査しガンとわかった時には既に癌は進行していて、すぐに入院だった。
まだ70代なおばあちゃんで仕事もバリバリしていたのに突如の癌の報告、そして入院。
日常だった生活が一変した。
癌って目に見えない病気だから
その辛さは本人にしかわからなくて
見た目は元気そうなのにみるみるうちに
ちいちゃんの体を病気が奪って行った。
それでも、抗ガン剤や放射線治療で本人は何とかなると信じることを諦めなかった。
少しずつ髪も抜けて食欲もなくなり、体もみるみる内に痩せ細って行く姿をただただ見守ることしかできなかった。
ちいちゃんが生きてるってだけでなんだか安心している自分がいた。
お見舞いに行くとベッドから起き上がってたくさん話をしてくれるちいちゃんだったけど、ここ最近は体がだるく起き上がって話すことが少なくなって行った。
やがて先生から身内だけに
やれるだけの事はやりました。
力不足です。大変申し訳ない。という話があった。
もちろん、本人は知らないし言わない。
みんなの気持ちが絶望的となった瞬間だっ
た。
それでも私たちは諦めず希望を信じてちいちゃんと一緒に頑張ろうと思った。
一生懸命励ました。
もう体も心もボロボロで1番辛いはずの本人も決して諦めようとはしなかった。
ちいちゃん「絶対諦めないよ。頑張るよ」ってよく言ってた。
その言葉が今の自分に重くのしかかり、なにやっているんだろ自分は。
こんなに頑張りたくても頑張れない人が頑張っているのに
頑張ってない自分ってなんなんだと痛感した。心に残った言葉だった。
病院から退院許可が出た。
もちろんそれはいい意味の退院ではなく
やるべきことがなくなったから
後は好きなようにして下さいという意味だった。
ちいちゃんは退院を喜んでいた。
それはそうだろうね。
だって家に帰れるんだもん。
よくちいちゃんは本当にあの先生は名医だ!私のことを良くしようと努力してくれている!本当にありがたい!だから私も頑張らなきゃって言ってたな。
これだけ人を心から信じれる素直な気持ちを持っている人だった。
そして、退院してまた家での生活が始まったけどそれは短く、すぐに病院に戻ることになった。ちいちゃんは泣いていた。
分かっていたんだろうな。
誰だって自分のことは1番自分がわかっているはず。
それでも諦めないって言ってたらちいちゃんは本当に凄い人だと思った。
病院に戻ってからはあっという間だった。
ベッドから起き上がることも、寝返りをうつこともなくなった。
食欲もなくなり何も口にしなくなった。
そして、話すこともできなくなっていた。
唯一たまに話すとしたら痛いや辛い。
そしてそれさえもただの悲鳴となった。
みんなが覚悟した。
でも決して誰1人諦めた訳ではなく希望を持ち続けていたと思う。
そして突然その日は訪れた。
人生の終わりって本当に突然だよね。
ちいちゃんは私に、どんな状況であっても諦めないことの素晴らしさと強さを最後まで見せてくれた。
凄く大切なものをくれた。
今みで1番辛かっただろう本人に勇気をもらいました。
伝えたいことはいっぱいあるけど今は感謝の言葉しかないです。
本当に今までお疲れ様でした。
本当に本当にありがとう。
ずっと、ずっとだいすき。