幼稚園に3台しかない、かっこいい大型三輪車。

日中の保育時間内ではどうしても年少組や年中組の人たちが使うことが多いなか、

年長組の人たちは何も言わずに使いたくても使おうとはせず、譲ってあげています。

そんな年長組の人たちが唯一、気兼ねなく大型三輪車を使えるタイミングが、時間外保育の時間です。

「よっしゃー!!」

この日時間外保育を利用していた年長組3人の男の子が、自分たちが探検ごっこを楽しむ道具として確保した大型三輪車3台。

さあ、これから遊ぶぞ☆という時に事件は起こりました。

少し目を離した隙を狙って、なんと年中組の2人の男の子がサササっと、全速力で乗って行ってしまったではりませんか~!!

こうなったら、年長組は2人の年中組を追いかけて、怒ります。

「おれたちが、さいしょにつかったんだぞ。ねえ、きいてんのか!」

怒っている年長組さんをわかっていながら、聞いてないフリをして走行を続行している年中組。

でも罪悪感がないわけではないので、顔は真顔になっていきます。

話し合おうとしない年中組に向かって手が出てしまいそうな展開になったところで一幕は終わり。

「こんなに怒っているのに、知らんぷりをしているのはだれー?!」

話合いができる場を整えるために、私は年中組2人のところへ行きました。

ここからが2幕。話し合いです。

年長組のKくんは熱い男なのでヒートアップした感情が止まらず、怒りを継続してぶつけています。

一方で、冷静に場の状況を捉えているFくんは「どうしようか…?」「早く帰る人から乗ることにする?」

どうにかこの状況を打破する方法はないものかと解決案を考えています。


年長組のこの時期、このような2つの育ちに分かれるような気がします。

自分の思いや主張を表すだけの人、解決策を話し合おうとする人。

年長組で大切に育てていくべきところは、当然後者のパターンです。

自分たちで納得いくまで考えて、話し合って答えを導き出す事。この経験が子ども達を大きくしてくれます。

F君が発する言葉に保育者が同意、呼応して、励ましていくと、自然に自分の主張ばかり話していた年長組も考えがシフトしていき…

やがて出来事の終着点を見出していくのです。


年中組であれば、自分の思い(こうしたかった…だからこうしたい!など)を自分の言葉で出せるようになることが大切。

子ども達は遊びや生活を共にしていく中で、日々、年齢に応じた人とのかかわり方をステップアップさせているんですね~!



…ということで、話をもとに戻しますと
結局、今回は年中組が他のやりたい遊びを見つけたので三輪車は使わない選択をし、

年長組は探検ごっこを再開することができたのでしたヾ(@°▽°@)ノ