※前ブログからの引用です。
まず初めに、線維筋痛症(以下FMS)とはどんな病気か、ということをお話したいと思います
まず、FMSは一言でいうと 【慢性的に体の筋肉という筋肉が痛む病気】です
これに随伴症状と呼ばれるものが伴ったり、慢性疲労症候群が合併したりします。
基礎に膠原病などがあり、線維筋痛症を併発することもあります。
(オーバーラップ症候群とも言われていますね)
典型的FMSは検査に異常を認めません。
血液検査でもCTでもMRIでも異常が全くないので見逃されやすいんですね
すっごい筋肉痛いのに、筋肉が壊れている指標である【CPK】があがりません。
ここでCPKが上昇した場合、皮膚筋炎や多発性筋炎が鑑別疾患としてあがります。
簡単にいえばコレだけ
そのうえ、患者だけでなく医療者の間でも認知度の低い病気なので
医療者は鑑別疾患から病名のつかない人につける病気だとか言ってみたり
患者さんが自分でこの病気を疑って病院に行くということはまずほとんどないのですね
なので本当はFMSなのに知らずに苦しんでいる人は多くいると言われています
何度も病院に行っても異常がないといわれ、
自分でインターネットなどで調べたら 『私、線維筋痛症なんじゃない?』 と思う人が多いです。
また、FMSの予備軍のような人たちはとてもたくさんいて何かをきっかけに発症したりします
いきなりFMSを発症する人もいれば随伴症状が先に出てきてから発症する人が多く
平均15年で発症するという統計があります。